リカレント教育って?

リカレント教育とはなんですか?
どうして必要なのですか?

社会人が仕事や教養のために身につける学びのことで、
1.社会の変化に対応し人生100年時代を豊かに生きるため
2.主体的なキャリア形成を図るため
などの理由から、自身の知識やスキルをアップデートさせるために必要とされています。
そもそもリカレント教育とは何か
社会に出た後も自身の仕事に必要な学びや時代のニーズに即した能力・スキルを得ること、さらに職業とは直接結びつかない技術や教養等を身に付けることを「リカレント教育」と呼びます。
また、そのような教育を受けることができる社会のシステムのことを指す場合もあります。リカレント教育は、仕事と学びを繰り返し、循環させることで能力の向上を目指し、スキルアップやキャリアアップに役立てることができます。
リカレント教育
「自分に必要な学び」「時代のニーズに即した能力・スキル」「職業とは直接結びつかない技術や教養」を社会に出た後も身につけること。またその社会的なシステム。
人生100年時代の到来と
Society5.0を見据えて
近年、リカレント教育が注目されるようになった一つのきっかけは、「人生100年時代の到来」です。文化や技術が発展することで平均寿命が伸び、100歳まで生きる時代が当たり前になると、これまでの時代で当たり前だったライフプランやキャリアプランも変わっていきます。
また同時に日本は、技術革新の進展によって経済社会が大きく変化した社会「Society5.0」を目指しています。そんな長期的で変化の多い人生を豊かに過ごすためには、リカレント教育を行い柔軟な対応力を身につけていくことが重要です。


社会変革を見据えると…
人生をより豊かにするために
「社会人の学び」が重要
社会人が大学等で学ぶにあたって感じる5つの課題
リカレント教育が重要である一方で、実際に大学・専門学校等で学ぶ社会人数は2021年時点では40万人程度と、少ない状況です。
社会人が大学等で学習するにあたっての課題として「費用が負担になっている」や「時間を取ることが難しい」、「どこで情報収集をしたらいいのかわからない」、「目的に合ったプログラムがない」、「企業による評価や休暇制度など学びやすい仕組みづくりが不十分」などが挙げられています。

(出所)株式会社エーフォース「EBPMをはじめとした統計改革を推進するための調査研究(社会人の学び直しの実態把握に関する調査研究)」(令和元年度文部科学省委託調査研究)より作成。
社会人が大学などで学習しやすくするために
必要な取り組みは、
❶費用の支援 ❷時間の配慮 ❸情報を得る機会の拡充 ❹実践的かつオンライン活用など受講しやすいプログラムの拡充 ❺企業の評価・環境整備が上位。
社会人が大学などで学習しやすくするためには、どのような取組が必要だと思いますか。
この中からいくつでもあげてください。(複数回答)

出典:令和4年度生涯学習に関する世論調査
社会人の充実したリカレント教育を目指すために
このような課題を踏まえ、文部科学省では厚生労働省や経済産業省と連携して、リカレント教育を推進するための施策に取り組んでいます。文部科学省では、大学・専門学校等でのプログラムの開発や充実、地域単位のプラットフォーム構築等、学習基盤整備に取り組んでいます。
また厚生労働省では、労働者や離職者への職業能力開発を行うほか、教育訓練給付金制度による受講者への受講費用の一部支援や、教育訓練や人材開発に取り組む企業への人材開発助成金の給付といった、企業・労働者側の学習環境整備のための支援を実施しています。
さらに経済産業省では、デジタル人材育成におけるプラットフォームの構築や個人のリスキリング・キャリアアップに対する一体的な支援を行うことでデジタル・グリーン等の成長分野における人材育成や日本の経済における競争力の強化に取り組んでいます。

出典:経済産業省WEB
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