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名古屋商科大学大学院 会計ファイナンス研究科
- 東海
- 大学院
- 専門性を高める
- ビジネス系
議論中心の授業で養われたリーガルマインドが実務に直結
武内 俊介さん(35歳)
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より自分の力が発揮できる職場を求めて転職
前職に不満があったわけではなかったが、大学院での学びで、視野が広がり、自信もついたことで、「より自分の力を発揮できる職場に転職したくなった」という武内さんは、修了後の2016年7月に、ITベンチャーのIncrementsに転職。経理、総務、人事、法務、IR、IPO準備などをすべて担当するコーポレートマネージャーとして活躍。同社は副業がOKなので、少しずつだが個人で税理士としての業務も請け負っているという。2019年03月31日
- Before
- ベンチャーでの仕事は充実していたが、
3科目合格していた税理士は一時断念 - After
- 税理士取得に加えて実践的な学びで自信がつき、
新しい環境で自分を試すために転職
武内俊介さんは、金融機関で働いた後、税理士取得をめざして税理士事務所に転職。その期間に税理士試験に3科目合格した。その後、前職のITベンチャーに転職し、管理部門全般を担当することに。このベンチャーでの仕事はおもしろく、税理士取得は一時断念していた。
「ただ、『もったいないよ』という周囲のアドバイスもあって、やはり取っておこうと思いました。でも、単に試験対策の勉強をするだけでは今の仕事にプラスになる要素が少ない。どうせなら大学院でビジネスに使える力を鍛えたいと考え、名古屋商科大学大学院に進学しました」
同大学院の税理士養成プログラムでは、すでに会計学科目1科目以上、税法科目1科目以上に合格している人が、関連する 分野の修士論文を作成し、審査に合格すれば税理士試験の科目免除が受けられる(武内さんの場合は税法科目2科目免除)。
しかし、武内さんにとってより魅力だったのは、大学院のケースメソッドやディスカッションを取り入れた授業だった。
「入学前は土日のみの通学だからと甘く考えていたんです(笑)。平日も相当な予習が必要だと理解したのは入学後。想像以上に大変で、だからこそ、授業から得られるものも大きかったです」
例えば、税法などの法律系の授業では、判例を取り上げ、その背景を、学生同士が意見を戦わせて多角的に考察していく。 これにより論理的な思考力やリーガルマインド(法的思考)が養われていったという。
「生きた法律の使い方が身についたことは非常に大きかったですね。税法に限らず、現場のビジネスのなかで法律をどうとらえていくかという視点が身についていきました。弁護士などの外部の法律専門家とのやりとりもスムーズになりましたね」
マーケティングなどの経営系の科目も履修。管理部門のマネージャーとして、会社全体の業務を把握する力も同時に磨いた。武内さんが履修したのは1.5年のコース。この間に修士論文まで作成しなければならない。時間を捻出するために、業務効率化は徹底したという。
「マネージャーだったので、仕事を抱えすぎないことは意識しました。ただし、作業をそのまま人に振るのではなく、作業量を減らす仕組みを作ったうえで任せるよう工夫しましたね」
努力と工夫の甲斐あって、予定通り大学院を修了。武内さんは税理士資格とともに一段上のスキルと自信を手に入れた。