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SEから小学校の先生に!2年間で念願の転身を実現
相模女子大学小学部 教諭 高橋 千翔良さん(33歳)
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2015年に玉川大学 通信教育課程修了。小学校教諭一種免許状取得。同年より現職。
2019年03月31日
自身の育児体験が先生への転身を考えたきっかけ
大学卒業後は医療機器メーカーに就職。SEとして働き、仕事にはやりがいも感じていたが、自分自身に子どもができて、育児に取り組むなかで、今まで感じたことのない気持ちが生まれてきた。
「父親として、子どもの成長を見守ること、また、自分が話したり教えたりしたことで、子どもが少しずつ変わっていくということを経験して、『これってすばらしいことだな』と心から感じたんです」
小学校の先生になりたい── 。そう思いたった高橋さんは奥さんに相談。反対されるどころか、「あなたは絶対先生に向いている」と応援する言葉が返ってきたという。
最初は試験合格で免許が取得できる小学校教員資格認定試験に挑戦したが、これは不合格。教科指導や生活指導に関してしっかりと学ぶ必要性も感じていた高橋さんは、玉川大学通信教育課程の3年次へ編入学した。
玉川大学のスクーリングや教材で印象に残っているのは楽しみながら学べる工夫がされていること。先生になる私たちが、『学ぶ楽しさ』を実感できる内容でした」
楽しい授業をイメージしながら学ぶときには、いつもこれから出会うだろう子どもたちの笑顔が浮かんでくる。「2年間で免許を取る!」と固く決めていたこともあり、SEとして働きながら、挫折することなく学び続けることができた。「大変でしたが、やめようと思ったことはなかったです」と高橋さん。
4週間の教育実習も終え、無事修了。小学校教諭一種免許状を取得し、神奈川県の相模女子大学小学部に採用された。2年で念願だった先生への転身を実現できたのだ。
今は1年生のクラスの担任。教科指導で意識しているのは、先生がすぐに答えを言わず、いろいろなヒントを出しながら、子どもたちがみ
んなで考える授業にすること。だから、高橋先生の授業では子どもたちも楽しそうに活発に発言する。
子どもと接するときには、自分の考えを押しつけたり、相手を決めつけたりはしないよう心がける。「対話を通して、一人ひとり、また日によっても変わる子どもの気持ちを理解することを大切にしています。大学で教わったカウンセリングの考え方が参考になっています」そう語る笑顔が、高橋さんの今の充実ぶりを物語っている。