関西学院大学
2025年度前期 K.G.ライフワークスクール    Eコース「19世紀フランス小説の文体・文章を原文で愉しむ」

課程の目的・概要
■講義概要(授業はフランス語で行いますが、テクストの日本語訳もお渡しします。日本語での質問やコメントも歓迎です。)
文体研究:スタンダール、バルザック、フローベール。彼らが表現する人生のさまざまな価値観、世界と言葉の力の認識を明らかにすることを目指します。(90分×全6回)
■講義のポイント
私たちは音楽を聴くとき、ほんの数節を聴くだけで、それを作曲したのが誰であるのか(バッハなのか、モーツァルトなのかなど)を認識することができます。音楽(声)には作曲家それぞれの個性があり、音楽を聴く私たちはそれぞれ、あちらよりこちらの作曲家をより好む、ということがあります。それによって自分の「嗜好・美的感覚」(goût)が明らかになり、自分自身をより深く理解できるようになります。それは文学でも同じで、スタンダール、バルザック、フローベールそれぞれに「小さな音楽」があり、それぞれに価値観や世界、言葉の力の認識があります。それを明らかにすることがこの講座の目標です。
■講師プロフィール
Olivier Birmann 関西学院大学元文学部教授
私には二つの学生生活がありました。一つ目の学生生活では、パリで文学と哲学の研究、とりわけ19世紀から20世紀のフランス詩 — ボードレールからジャコテまで — の研究をしました。二つ目の学生生活は30代で、日本語と日本語学を学び、特に日本の文学作品における間接話法のさまざまな形式について研究しました。その後、関西学院大学の教員になり、フランス文学の授業やフランス語学の演習を担当しました。現在、私は大阪の関西日仏学館でフランス文学(ここ10年は主にスタンダール、バルザック、フローベールの小説)を教えている他、日本文学のフランス語への翻訳の講座も担当しています。なぜ私が30歳ごろに日本語と日本文学に飛びついたのか自分でもよくわかりせんが、フランスを離れて、新しいビタミン(栄養素)の存在を感じた別の土地(territoire)に行きたいという欲求が第一にあったのだと思います。漢字と仮名の「雨」の線を繰り返し上から下までたどり、線と線のつながりによって意味がどのように構築されるかを観察することが、今日までずっと私を魅了し続けていることです。
身につけられる知識、技術、技能
 
学ぶ場所

大阪府大阪市北区茶屋町19-19 アプローズタワー14F

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通学/通信
通学
学校種別
大学
課程
公開講座
ジャンル
言語 文学・脚本
定員
30名
募集期間
2025年3月24日~5月13日
受講料
一般15,300円、卒業生14,000円
学費支援の有無
教育訓練給付金:無し、奨学金:無し
受講期間
詳細はホームページをご覧ください。

講座の途中参加

不可

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