帝塚山大学
人文科学研究科日本伝統文化専攻

課程の目的・概要
人文科学研究科日本伝統文化専攻博士前期課程は、日本伝統文化を総合的かつ体系的に究明し、有形文化や無形文化の探究を通して、研究能力を有する高度な専門職業人を養成することを目的とする。
人文科学研究科日本伝統文化専攻博士後期課程は、日本伝統文化を総合的かつ体系的に究明し、有形文化や無形文化の更なる探究を通して、高度な研究能力及びその基礎となる豊かな学識を有する、より高度な専門職業人の養成や学際的視野に立つ研究者を養成することを目的とする。
身につけられる知識、技術、技能
人文科学研究科日本伝統文化専攻では、本学の教育理念および本専攻の人材養成目的に基づき、本専攻の課程を修め、所定の期間在学し、博士前期課程では30単位、博士後期課程では4単位の修得と必修などの条件を充たすとともに、演習担当教員の指導のもと、日本伝統文化に関する諸学〔民俗学、考古学(歴史考古学及び寺院史)、美術史学、文献史学(古代史・中世史及び日本文化史)、古典文学〕を総合的・体系的に究明し、博士前期課程では修士論文、博士後期課程では博士論文の審査及び最終試験に合格し、以下の、独創的かつ先進的な成果をあげ、知識・能力・資質等を身につけた者に修了を認定し、学位を授与する。そのために、本研究科のアセスメントプラン(アセスメント・ポリシー)を策定する。
博士前期課程
1.【専門的知識と研究成果】 演習担当教員の指導のもと、条件を充たす学術論文等の形式で、日本伝統文
化の諸学に関する、独創的かつ先進的な成果を発表している。
2.【専門的知識や技能の活用】変化する社会状況に応じて、日本伝統文化に関する高い見識や修得した高度な研究能力、表現・発信力を生かし、学際的視野に立って、社会や地域に関する諸問題について専門的な見解を持ち、他者に説得的に伝えることができる。
3.【主体的な意識と態度】 日本伝統文化を深く理解し、高度な専門職業人や学際的視野に立つ研究者として、自らの高い、長期的な目標をもち、その実現のために主体的に学ぶことができる。
4.【多様なコミュニケーション】 日本伝統文化に関する深い見識や学際的な知見に基づき、文化・社会的背景の異なる多様な人々を相手の立場に立って深く理解し、配慮しながら、精確な表現力を用いて高度な、専門的協働をすることができる。
5.【社会人としての自立】 専門的職業人や学際的視野に立つ研究者を目指すのにふさわしい素養や倫理観、責任感をもち、地域や社会の動向をふまえて現場で必要とされる実践力を身につけ、社会の一員として適切な行動ができる。
教育課程
博士前期課程
1.総体として、個別もしくは少人数を対象とする専門的内容による、アクティブで、きめ細やかな教育を行い、学位論文作成に必要な能力や、表現・発信能力、主体的に学ぶ能力、専門的協働のための能力の養成をはかり、倫理観や責任感を涵養する。そのために、カリキュラム・マップ、カリキュラム・ツリー、ナンバリングなどを活用し、カリキュラムの体系化を図る。
2.基礎科目として、学際的視野を養うための「日本伝統文化特論」と奈良及び周辺地域の有形・無形文化財を対象とするフィールドワークとしての「奈良学特論」を置く。
3.民俗学、考古学(歴史考古学)、美術史学、文献史学(古代史・中世史)、古典文学を専門分野として、それぞれの体系性に基づき、必修科目や選択科目を設置する。
4.各専門分野の研究指導科目として「演習」を置き(2年間の履修で8単位を認定する)、その担当教員が指導教員となり、学習や研究を指導する。
5.関連講義科目として各分野の講義科目「特論」を置く。各科目をⅠ群(民俗学)、Ⅱ群(考古学)、 Ⅲ群(美術史学)、Ⅳ群(文献史学)、Ⅴ群(古典文学)の5群に分類する。
6.関連講義科目について、「演習」の領域と対応する群より4科目8単位以上の修得を課す。  
7.学外講師を招へいしての日本伝統文化に関する総合的もしくは専門的な教育を行う。
8.学修成果については、アセスメントプラン(アセスメント・ポリシー)に基づき評価する。
修了時に付与される学位・資格等
学位:修士(文学)、博士(文学)
資格:中学校教諭専修免許状(社会)、高等学校教諭専修免許状(地理歴史)
学ぶ場所

〒631-8501 奈良市帝塚山7-1-1

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通学/通信
通学
学校種別
大学院
課程
正規課程
定員
【博士前期課程】 8名
【博士後期課程】 5名
目指せる職業

教師・講師、教授・学者、司書・学芸員、地方公務員

職業についてもっと知る
履修資格
【出願資格】
<一般選考>
 次のいずれかに該当する者
  ⑴大学を卒業した者、または卒業見込みの者
  ⑵外国において学校教育16年の課題を修了した者、または修了見込みの者
  ⑶文部科学大臣が指定した者
  ⑷本研究科が大学を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者
<社会人選考>
 一般選考の出願資格に加えて、大学卒業後、社会での経験が3年以上あり、本研究科が社会人選考有資格者と認めた者。
<留学生選考>
 日本国籍を有しない者で次のいずれかに該当する者(ただし、日本永住の在日外国人は、日本人と同じ扱いとする)。
  ⑴大学を卒業した者、または卒業見込みの者
  ⑵外国において学校教育16年の課程を修了した者、または修了見込みの者
  ⑶本研究科が大学を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者
   ※大学院生として研究内容を理解する日本語能力が必要となるので、合否においても必要とされる日本語能力の有無を考慮する
修了要件
【博士前期課程】博士前期課程に2年以上在学して、研究科の定めるところにより、授業科目を30単位以上修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上、修士論文の審査及び最終試験に合格しなければならない。
【博士後期課程】博士後期課程に3年以上在学して、本研究科に定めるところにより、その課程の授業科目を4単位以上修得し、かつ必要な研究指導を受けた上、博士論文の審査および最終試験に合格した者をもって、博士後期課程を修了したものとする。ただし、在学期間に関しては、優れた研究業績をあげた者については、当該研究科委員会が認めた場合に限り、後期課程1年以上在学すれば足りるものとする。
募集期間
【博士前期課程(秋季募集)】 8月下旬
【博士前期課程(春季募集)】 1月下旬
【博士後期課程】 1月下旬
受講料
入学金200,000円、学費(半期)325,000円
学費支援の有無
教育訓練給付金:無し、奨学金:有り
受講期間
【博士前期課程】 修業年限:2年
【博士後期課程】 修業年限:3年

受講料の割引や補助金

【奨学金制度について】
 学力優秀な学生に対して、研究助成的意味をもつ経済的援助として、日本学生支援機構のほかに、本学園独自の奨学金制度があります。経済的援助を必要する者に対して、一定の要件の下で各研究科に、博士前期課程については各年度新入生1名に年40万円を支給します。博士後期課程については各年度新入生1名に年50万円を支給し、この他に人文科学研究科1名に年30万円を支給します。

企業の受入実績

〈過去の主な就職実績〉
国立慶州文化財研究所(韓国)▽和歌山県立博物館▽長浜市曳山博物館▽城陽市歴史民俗資料館▽愛荘町立歴史文化博物館▽京都市文化市民局(文化財保護課)▽和歌山県教育委員会(中学校教諭)▽城陽市教育委員会(学芸員)▽八尾市教育委員会(学芸員)▽香芝市教育委員会(学芸員)▽守口市教育委員会(文化財調査員)▽草津市教育委員会(学芸員)▽島本町教育委員会(学芸員)▽日野町教育委員会▽上牧町教育委員会(学芸員)▽十津川村役場(学芸員)▽京都府立京都学・歴彩館▽彦根市歴史まちづくり部(学芸員)▽堺市文化観光局(学芸員)▽武蔵野美術大学教授 ▽奈良大学准教授▽帝塚山大学教授など

その他の条件

奨学金制度有り

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