
-
東京医療保健大学大学院 看護学研究科
- 福祉・医療・健康・生活
- 東京都
- 大学院
専門性を高めるため
高度な判断力と実践力をもちタイムリーな医療を提供できる診療看護師(JNP)に
利光 恵利子さん(30代)(2020年3月修了)
-
大分大学医学部看護学科卒業後、(独)国立病院機構東京医療センターに入職。臨床の第一線で活躍していたが、レベルアップを目指して本大学院看護学研究科高度実践看護コースに入学。
この大学院に入学した動機は?
看護師になって11年間、救命救急センターや手術室でクリティカルケアに携わってきましたが、自分にはまだ不足している知識や技術があると感じることもありました。また、いつまでも臨床の現場で真摯に患者さんと向き合い、より良い医療・看護を提供していくためには、看護師としての視点を持ちながら、医学的根拠を踏まえた判断ができるようになる必要があると考え、医師の指導のもとで一定の診療行為が行える診療看護師(JNP)の資格取得を決意。休職して本研究科に入学することにしました。
実際に学んで感じたことは?

臨床経験が豊富な医師による講義や実習指導を通して、医師の思考過程を学べたことはとても有益でした。また、多様な経験をしてきた同期生たちとプレゼンテーションやグループワークの際に意見交換することで、大きな視点から物事を見られるようになったと感じています。さらに、薬剤師やMEなど多職種の先生方の講義は医療を多角的に学ぶ機会となりました。本研究科での学びや気づきを力に変え、将来はクリティカル領域において患者さんのために自分の役割を全うできるJNPになりたいと思います。
私のオススメ科目
- 臨床推論
- 症状に応じて的確な臨床推論をするための知識や技術を学ぶ科目。病態生理や論理的推論を組み合わせて考える医師の思考過程を知ることで、看護師の視点だけでなく多様な視点から物事を判断できるようになりました。
- フィジカルアセスメント学演習
- 人体の仕組みや臓器の働きなどを理解した上で、目的に合った聴診の仕方や腹部診察の順番の根拠などを学びます。検査データに頼るのではなく、患者さんを包括的に理解する上で必要な根本を学ぶことができました。
- ラボラトリー・メソッド特論
- 解剖学、遺伝子学、細菌学などを通して分子レベルで生命現象を理解する科目です。ラットの解剖あるいは感染症の初期診断で重要となるグラム染色などを行うことで、座学だけでは得られない知見を数多く学べました。
お金のやりくり法
病院(休職中)からの補助、東京都の奨学金、厚生労働省の教育訓練給付制度を利用して学費や生活費にあてています。すべての費用を賄うことはできないため、不足分は貯金から捻出することに…。
ある一日のスケジュール
7:00 | 起床。朝食、身支度の後、学校に向かいます。と言っても、学校に隣接する東京医療センターの寮に住んでいますので通学時間はわずか数分です。※これは1年次のスケジュール |
---|---|
8:00 | 登校。授業は8:30からですが少し余裕を持って学校に到着。午前中は2コマの授業(1コマ120分、休憩時間10分)を履修します。 |
12:40 | 昼休み。3限(13:00〜)が入っている日は慌ただしい休憩になりますが、午後の授業が4限からの日は、ゆっくりと休んだり、文献に目を通したりすることもできます。 |
15:10 | 授業。1年次は座学が中心だったため、曜日によっては6限(19:40〜21:10)まで授業があり、かなりハード。しかし通常は4限まででした。※コース共通の受講科目は1コマ90分です |
17:10 | グループワーク。4限終了後はグループごとに集まり、事例の検討やディスカッションをしたり、ひとりになって課題研究の準備(参考文献や論文の検索など)をしたりします。 |
22:00 | 夕食後に帰宅。12人の同期生は仲が良く、一緒に食事に行くことも多々あります。帰宅後は、レポート作成、予習・復習、課題研究についての構想をまとめるなど、自己学習を2時間ほど行います。 |
24:30 | 就寝。 |