在学生・修了生インタビュー

東洋英和女学院大学大学院 国際協力研究科 国際協力専攻

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新しい可能性を見つけるため

途上国の障害者支援を幅広い視点から考え、実践できるようになりたいと考えました

田中 紗和子さん(36歳)

2006年、医療系大学卒業後、同研究科に入学。修了後、病院勤務(作業療法士)、青年海外協力隊(ニカラグアに赴任)を経て大学教員。現在は福祉系大学の博士課程で学位取得を目指している。

この大学院に入学した理由は?

大学時代、タイの少数民族の村でのワークキャンプに参加した際に耳の不自由な高齢者と出会いました。電気も水道も特別な障害者支援もない村でしたが皆と仲良く普通に暮らしている姿を見て、医療・福祉の観点だけでなく広い視野から途上国の障害者問題を考えてみたいと思うようになったことがきっかけです。本研究科を選んだのは実践的な人材育成に力を入れていることに惹かれたから。そして、3月に実施される作業療法士の試験が済んでから受験準備ができる秋入学制度があることが決め手でした。

この大学院で得られたものは?

さまざまな講義やディスカッションを通して、開発途上国の問題を政治、経済、文化、社会など多様な視点から考えられるようになりました。中でも障害者支援を医療や福祉の課題としてだけでなく、社会・経済的な側面からも考えられるようになったことは、その後の研究・教育職としてのベースになっています。また、人との出会いにも恵まれ、指導教授からは研究のアドバイスをいただくなど、今でもお世話になっており、各分野で意欲的に活動される同級生たちからは常に刺激をもらっています。

私のオススメ科目

お金のやりくり法

当時は実家で暮らしていたので学費は親からの支援を受け、資料などの経費はアルバイトで捻出。論文執筆の見通しがついてからは、非常勤の作業療法士として働き始め(午前中)、修了後、その病院に就職しました。

ある一日のスケジュール

6:00 起床。食事、身支度のあと病院に向かいます。※大学院生活最後の半年間は、午前中、作業療法士としての実務に携わり、午後からは大学院で修士論文に取り組んでいました。
7:00〜 出勤。早めに病院に着き仕事の準備をします。なお、読まなければいけない資料や読んでおきたい参考文献が常に何冊もたまっていたので、通勤・通学の電車内は読書タイムでした。
9:00〜 仕事。1日3〜4人の患者さんを担当。実務経験がなかったため、先輩方の指導を受けながら患者さんのリハビリをサポートしていました。12:00過ぎにお弁当を食べて大学院に向かいます。
14:00〜 論文執筆。同級生の多くは社会人だったので大学院に来るのは18:00以降。私は一人で自習室にこもり孤独な戦いをしていました(笑)。たまに顔を合わせた時は会話も弾みます。
19:00 帰宅。家では集中できないため、切羽詰まった時期以外は家ではあまり勉強せず、リラックスタイムにあてていました。休日も大学院に行っていた日が多かったと思います。
23:00 就寝。食事、入浴などを済ませ床に入ります。