在学生・修了生インタビュー

東京成徳大学大学院 心理学研究科

  • 心理・人間
  • 東京都
  • 大学院

専門性を高めるため

教育現場のさまざまな問題に心理職としてアプローチしたいと考えていました

内山 和希さん(28歳)

法政大学文学部心理学科卒業後、東京都下の教育委員会に勤務していたが2017年に退職して同研究科に入学。2019年修了。現在はグループホーム職員およびスクールソーシャルワーカーとして活動中。

この大学院に入学した動機は?

大学卒業後、教育委員会に勤務していたのですが、児童生徒の抱えるさまざまな問題や教員のメンタルヘルスなど、学校には多くの課題があることを身をもって知りました。学校組織の運営に関わる仕事にやりがいを感じてはいましたが、さらに現場に近いところで直接的な支援に携わりたいという気持ちが次第に強くなり、心理職を目指すことを決意して退職。修了後の進路として教育現場を意識していたため、学校心理学の分野で著名な教授陣から指導していただける本大学院に入学することにしました。

実際に学んで感じたこの大学院の良さは?

心理に関する多様な分野の先生方から幅広い知識を吸収させていただきましたが、痛切に感じたのは「知識」を「実践」に結び付けることがいかに大切かということです。また、実践を意識した講義や実習を通して、知識を柔軟に変化させて相手に合った形で活用する方法論や行き詰まった時の対処法など、教科書では学べないものもたくさん得ることができました。今後は、本大学院で培ってきた実践力を職場で発揮して、グループホーム利用者の社会適応に向けた活動に取り組んでいきたいと考えています。

私のオススメ科目

お金のやりくり法

大学卒業時に「お金が貯まったら大学院に行く」という選択肢も考えていたため貯蓄をしていました。その貯蓄と退職金で学費と生活費をまかない、在学中は奨学金と家庭教師の仕事で預金残高の減少と戦っていました。

ある一週間のスケジュール

月曜日 スーパービジョン(SV):学内に設置された「心理・教育相談センター」に来所されるクライアントに実施(土曜日)したカウンセリング内容を担当教授に報告して講評・アドバイスをいただきます。
火曜日 学校実習:中学校に行き別室登校の生徒や問題を抱える生徒に対応。スクールカウンセラーの先生から「コミュニケーションを円滑にするための工夫」など、貴重なアドバイスを受けることができます。
水曜日 ゼミ:修士論文について教授と面談。「教員の異動によるストレッサーがバーンアウト傾向に与える影響」について研究したのですが、教授はその進捗状況を気に掛けてくださり、的確なアドバイスもしてくださいました。
木曜日 SVの資料作成など:「心理・教育相談センター」では認知行動療法を取り入れたカウンセリングも行っていたので、そのためのシートづくりや、修士論文のための調査書の作成・配布などを行っていました。
金曜日 病院実習:精神科の病院でデイケアの補助や検査の実施と所見の作成などを行います。数値化が難しい検査結果をどう判断するか悩むこともありましたが、病院の臨床心理士の方から手厚い指導を受けることができました。
土曜日 カウンセリング実習:「心理・教育相談センター」での実習。自分が担当させていただくクライアントに適した話し方や対応の仕方などをSV(月曜日)で教授と相談しながらカウンセリングを進めていきます。
日曜日 休養:リラックスする時間を作っておかないと煮詰まってしまうので、意識して気分転換するようにしていました。友人と組んでいるパンクロック・バンドやゲーム、プラモデル制作、映画鑑賞と趣味は広い方です(笑)。