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拓殖大学大学院 国際協力学研究科
- 社会・国際・環境・文化
- 東京都
- 大学院
専門性を高めるため
仕事を通して見えてきたアフリカの課題を研究。現地で求められるビジネスを考えたい
古谷 尚子さん(34歳)
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2009年拓殖大学国際開発学部(現・国際学部)卒。鉱研工業株式会社に入社し、アフリカで水井戸掘削事業に携わる。転職した後、2019年鉱研工業に復職し、拓殖大学大学院国際協力学研究科に入学。
入学のきっかけ
大学時代にスタディツアーでアフリカの難民キャンプなどを訪問しました。現地の人に聞いてわかったのは「ボランティアよりビジネスが必要だ」ということ。そのためアフリカに関係する会社に就職しました。4か国でODA事業に携わり、学んだことを実践。現場を目の当たりにする中で、アフリカの現状と課題が見えてきました。専門家として活動するには学位も重要だと実感。専門知識を身につけ視野を広げるためにもう一度母校で学び、本当に求められるものは何か、新たな発見を得たいと思いました。
大学院の学びで得たもの

拓殖大学には、アジアや中東、アメリカ、ロシアなどの専門の先生がいらっしゃいます。自分の興味ある国や地域以外の科目を学ぶことで視野が広がり、多方面の知識を得られるので論文に厚みを持たせることができます。先生方は各学生の研究テーマを知っており、参考になる資料を教えていただけるのも有難いですね。現在アフリカでは中国の影響力が増しており、私はその中で日本のできることを研究する予定です。中国の留学生も多く学んでいるので、ぜひ意見を交換したいと考えています。
私のオススメ科目
- 中東研究
- 中東問題についてディベートを行っています。(1)現状を知る (2)お互いの意見を出し合う (3)自分の見解をまとめるという3段階で進めるのですが、情報をしっかり自分に落とし込んでから発言するようにしています。
- 社会科学研究方法論
- 論文執筆の方法論を学ぶ授業です。社会科学研究法の意義からはじめ仮説の設定の仕方や資料調査と分析、ケーススタディの方法、執筆の技法などを学びます。身近な題材を扱って解説してくださるので理解しやすいです。
- 経済開発演習
- 学部時代の恩師・甲斐信好教授に再び指導していただいています。今は論文の骨子を作っているところ。学部時代と違い、アフリカで実際に仕事を経験し様々な面が見えてきたので、どんな構成で展開するか思案中です。
お金のやりくり法
仕事をする中で大学院進学の必要性を感じ、貯金をしていました。学生はお金がかかるので入学後は大学の施設を積極的に活用。授業で紹介された参考文献や課題には豊富に本が揃っている大学の図書館を利用しています。
ある一日のスケジュール
6:30 | 起床して朝食をとり、出勤の準備をします。 |
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8:00 | 家を出て雑司ヶ谷にある本社へ向かいます。 |
9:00 | 就業開始。営業を担当している現在は内勤が多いが、今後は顧客を持ち、外回りも増えてくる予定。 |
17:30 | 定時に仕事を終え、拓殖大学の茗荷谷キャンパスへ。大学院に通学することは入社前に職場も了解済みです。 |
18:05 | 30分ほどで到着。月・水・木は6限目・7限目の2科目を受講し、21:20に終了します。火・金は6限目の1科目を受講し、19:35に終了します。1年次に修了に必要な単位を取得し、2年次は修士論文だけにするつもりです。 |
21:20 | 授業を終えた後、平日はまっすぐ家に帰ることが多いです。帰宅してからは大学院の勉強はあまりせず、ゆったり過ごしています。 |
土・日曜日 | 土曜日は10時に起床し、家事をすませて大学院へ。3時限目(12:50〜14:20)を受講します。その後、図書館などで課題に取り組み、修士論文の準備をしています。日曜日は完全オフ。余暇は読書をしています。 |