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情報セキュリティ大学院大学 情報セキュリティ研究科
- 情報・IT系
- 神奈川県
- 大学院
仕事の幅を広げるため
セキュリティに関する知識の幅を広げ、専門性をより深めたいと考えていました
吉村 豪康さん(39歳)
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日本大学理工学部電気工学科卒業後、防衛庁に入職し情報セキュリティ業務に従事。その後、セキュリティ関連企業のエンジニアとして多忙な業務に携わりながら同大学院で学び、2017年に修了。
この大学院に入学した動機は?
社会に出てからは一貫して情報セキュリティに関連する仕事に携わり、情報セキュリティスペシャリストをはじめとした各種資格も取得してきました。その中で感じていたのは、マルウェア対策など得意とする分野がある一方で暗号や法務などの知識が不十分だということです。そこで、幅広い知識を体系的に身につけながら、得意分野をより深めることで仕事の質を高めようと決意。各分野で高名な教授陣、社会人でも学習を継続しやすいカリキュラムに魅力を感じて本大学院に入学することにしました。
入学して良かったと感じることは?
講義や研究で生じた疑問を尋ねれば必ず答えやヒントやアドバイスをくださる教授陣は心強い存在でした。その教授陣の指導を受けながら修士論文に取り組むことで論理的思考力が鍛えられ、仕事上の発言・提案の説得力が増しました。また、さまざまな業界で活躍する社会人学生たちと各職場の手法や課題を率直に話し合えたことで視野が大きく広がりました。今後は、個人や単一組織では対処が難しい脅威に対して本大学院で築いた人脈を活かして立ち向かっていく仕組みを作りたいと考えています。
私のオススメ科目
- セキュアシステム実習 ※現:情報セキュリティ技術演習I
- 学内に構築した仮想環境を用いて、ネットワーク不正侵入のツールや手法、その防御方法などをハンズオンで学ぶ科目。攻撃側の視点や考え方を知ることで、セキュアなシステムの構築に関する理解が深まりました。
- 情報セキュリティ輪講 I・II
- 専攻領域の異なる学生が集まり、各自の研究テーマの発表と質疑応答を行う科目。他の学生の発表を聞くことで知識の幅が広がり、自分の発表への質疑に “そういう見方もあったのか”と唸る経験を何度もしました。
- 特設実習〈セキュリティ実践 I・II 〉
- 夏季の集中演習として他大学と合同で実施される科目(全4テーマ)。他大生とチームを組みセキュリティに関する実習やレポート作成などを行うのですが、技術系・社会科学系の両面から実践力が鍛えられる内容でした。
お金のやりくり法
教育訓練給付制度と学割定期券の利用により、授業料の軽減と交通費の節約ができました。余談ですが、私の入学が社内の助成制度発足のきっかけになり後輩たちに道をつけられたことを少し誇りに思っています(笑)。
ある一日のスケジュール
6:30 | 起床。授業に出るためには定時退社をしなければならず、残業が生じる時期には7:00出社ということもありました。その場合は起床も1〜2時間早まります。 |
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8:00 | 出社。金融・官公庁・大手企業などをクライアントとするセキュリティ関連業務に従事。サイバー攻撃を防ぐためのシステム構築、攻撃を受けてしまった際の対応と復旧などにあたっています。 |
17:00 | 退社。仕事のことは頭から締め出し、学校までの電車の中では文献を読みます。その日提出するレポートを車内で書くという綱渡りのようなことをしたこともあります(笑)。 |
18:20 | 授業。月曜日から金曜日までは5・6時限の2コマ、土曜日は1〜4時限の4コマをフル履修。無謀かとも思いましたが、結果からいえば何とか全科目の単位を修得することができました。 |
21:30 | 自習(または親睦)。授業後も23:00までは学内施設が使用できるため、研究室で宿題をしたり、他の学生と情報交換したりします。時には気分転換の飲み会に移行することも…。 |
23:00 | 帰路。遠距離通学でしたので参考文献やプリントアウトした先行研究などを読むようにしていました。 |
24:30 | 帰宅。入浴をして娘の寝顔を見てから床に入ると26:00近く。翌日が早出の場合なら睡眠時間は3、4時間程度でしたが、2年間という限られた時間なのだからと自らを励ましていました。 |