-
法政大学大学院 社会学研究科 社会学専攻(昼夜開講)
- 社会・国際・環境・文化
- 東京都
- 大学院
新しい可能性を見つけるため
メディアの在り方を研究し、若手スポーツジャーナリストの指導・育成に役立てたい
中島 健夫さん(54歳)
-
大学卒業後、日本放送協会(NHK)に入局。記者としてスポーツ取材に従事し、海外特派員としてアメリカ合衆国やオーストラリアに駐在する。2018年4月、同大学院に入学。2020年3月修了。
仕事の経験を体系的に整理するためメディア理論を学ぶことを決意
長年テレビの世界でスポーツ記者として取材に従事してきましたが、ここ数年は管理職として全体をプランニングする業務に軸足が移ってきました。時間的な余裕ができたこともあり、これまでの実践を振り返り、体系的に整理するためにメディア理論を学びたいと大学院進学を決意。進学先として選んだのは、メディア分野を専門的に学べることに加え、平日夜間や週末の授業など社会人が通いやすい環境が整った法政大学大学院。キャンパスが都心に位置し、アクセスの利便性が高いことも決め手でしたね。
これからのメディアに求められる伝え方を研究し続けたい
研究テーマは「スポーツにおける不祥事を伝えるメディアに関する考察」。新聞記事をもとに、ある不祥事報道を分析しました。この研究で見えた課題は、情報の受け手(オーディエンス)が送り手に与えた影響です。私の業務にも関わる課題でもあり、今後も掘り下げて考察していくつもりです。新聞・テレビからネットへと情報のプラットフォームが広がる中、求められる伝え方についても研究したい。そして、大学院で得た知見を若手スポーツジャーナリストの指導・育成にも役立てたいと考えています。
私のオススメ科目
- オーディエンス調査実習
- デジタルメディアのユーザー調査を行い、オーディエンスが情報をどう消化しているかを学修。スマートフォンのニュースアプリをデザインする実習を行いました。若い院生の柔軟な思考とアイデアに刺激を受けましたね。
- メディア特殊研究4
- SNSをはじめとしたインターネット上の情報をどう読み解くか、こうしたプラットフォームではどのような情報が求められているかを体系的に理解できた授業です。テレビ界で今後必要となる情報を吸収できました。
- メディア理論4
- メディアの歴史や基本をはじめ、広告理論なども学修。メディア研究の第一線で活躍している先生の講義により、自分の仕事の経験を整理することができたことに加え、今の仕事の立ち位置や課題も把握できました。
お金のやりくり法
当初は長期履修制度を活用し、3年で修了の予定でしたが、2年で修了。授業料を3年間で分納できることも、この制度のメリットです。授業料は若い時からの貯蓄で賄いました。共働きの妻の協力と理解も大きい要因です。
ある一週間のスケジュール
月曜日 | 帰宅後、自宅で1時間ほど大学院の勉強。ゼミ形式の授業では数週に1回は発表が回ってきます。その予定に合わせて、少しずつ準備をするようにしていました。レジュメをまとめるときは、遅くまで集中することも。 |
---|---|
火曜日 | 通勤時間や昼休みなどのスキマ時間も大切な勉強時間。時には勤務時間後に会社で資料を読み込むこともありました。 |
水曜日 | 仕事の後、大学院へ。1年次の春学期は、6限と7限の集中講義を受講し、単位を取得。転勤のある仕事なので、1年次に取れるだけ単位を取ろうと決めていました。 |
木曜日 | 私が勤める部署は、6時〜15時の勤務や、23時〜翌日8時30分の泊り勤務もあります。勤務時間を調整して、16:50からの5限から7限の授業に出席。 |
金曜日 | 勤務時間を調整して、5限と6限の授業に出席。50歳を過ぎてからの大学院進学は不安もありましたが、第一線でメディア研究をしてこられた先生方の親身になった指導がとても心強かったです。 |
土曜日 | 午前中1コマ、午後に2コマの授業。年2回、論文の構想発表会が行われます。論文指導はメールでも対応してくださるので有難かったですね。担当教員以外の先生のアドバイスで研究をさらに深めることもできました。 |
日曜日 | 日曜日に仕事が入ることもありますが、休みのことが多いです。無理をしないスケジュールを心がけ、休日はゆっくりしていました。 |