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中村学園大学 食MBAリカレント教育プログラム
- 看護・医学・栄養・家政・生活関連
- 大学
- 仕事の幅を広げるため
ビジネスとしての食の視野を広げることが出来た。いつかあらたなコミュニティ食堂の形を作り「食で未来を創りたい」。
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修了生:栗田寛美(くりたひろみ) 氏
本プログラム修了生。野菜ソムリエプロ。
放射線技師として医療に従事する傍ら、野菜ソムリエプロとして50校を超える⼩・中学校に野菜や果物の魅⼒を伝える出前講座や、企業向け研修などを行う。また、地元企業と中学校を結ぶCSR活動や、コミュニティ⾷堂のメニュー⽴案など、ボランティア活動にも取り組む。新しく「⾷で未来を創る」⽅法を模索したいと考え、2022年度より、「⾷MBA リカレント教育プログラム」を受講。大学担当者:石井沙耶香(いしいさやか) 氏
中村学園大学 法人本部 経営企画室 係長。
「食MBAリカレント教育プログラム」の主担当者として、事業を推進。過去には、社会人教育を中心とした完全オンライン教育を実施する大学において、教務や質保証への取組に従事した経験があり、本経験を活かしてプログラム開発や授業運営を実施。
中村学園大学ならではの社会人向けの教育プログラムを届けることで、日本の食産業をさらに盛り上げていきたいという想いで本プログラムを運営している。
食産業に携わる人々の活躍を促進する「食MBAリカレントプログラム」
―「食MBAリカレントプログラム」とは、どういったプログラムでしょうか。
石井氏:食産業に携わる人々の活躍を目的としたプログラムです。プログラムでは、食産業で活躍するために知っておくべき「食マネジメント領域」「食技術領域」「食文化領域」の3領域について、事例や手法を用いながら分かりやすく学べるようになっています。
また、本プログラムは、食品表示検定初級レベルの学習内容に対応した「ベーシックコース」、食品表示検定中級レベルの学習内容に対応した「アドバンスコース」、先ほどの3領域を融合させた知識を活用しながら実践的な学習を行う「プロフェッショナルコース」で構成しています。勿論3コースすべて受講いただくのが良いですが、受講者の目的にあわせて1つのコースから選択したり、1科目から受けてもらえるようにもなっています。
―なぜ大学が主体となって、社会人向けにこのプログラムを開講されたのでしょうか。
石井氏:平成29年度に、食産業に携わる企業の方や自治体とコンソーシアムを作り、「食産業ではどういう人材が求められているのか?」を議論したり、海外調査を行って、食産業の方々がどんな人材を求めているかを考え、大学のプログラムとして「フード・マネジメント学科」を開講しました。開講後も企業等とのやりとりの中で、「フード・マネジメント学科で学ぶような授業を社会人向けにも作ってほしい」との声をいただいたことがきっかけで、卒業生や食産業で働く人々の活躍に繋げられたらと思い、本プログラムを開講しました。
―このプログラムを開講するにあたり、どのような大学の特色や強みが反映されたのでしょうか。
石井氏:中村学園の創設者は、日本人に必要な栄養の知識や食を非常に大事にしていました。現在の食物栄養科学科が前身となって設立されてから現在に至るまで、食に特化した様々な取組や産学官連携事業を実施してきた歴史があります。本プログラムでは、本学の強みである「食」に関するノウハウを反映しており、特に、食産業で求められる人材になるために必要となるスキルが習得できるオリジナルの教育プログラムとなっています。
「働きながら学ぶ」を実現するプログラム
―働きながら学ぼうと思ったきっかけは何でしたか。
栗田氏:これまで、野菜ソムリエプロやフードコーディネーター等の資格を活かし、出前授業や料理教室等の食に関する仕事をしていました。しかし、コロナ禍でそれらができなくなり、同じ働き方では何かあった際に仕事が途絶えてしまうと考え、アカデミックで最先端な学びを通じて新しいスキルを習得したいと思ったことがきっかけです。
―このプログラムを選んだ理由について教えてください。
栗田氏:放射線技師として働いており行動制限が厳しい時もありました。また家族もいるため、中々外に出かけて対面での講義を受けるのが難しく、自宅で学べるプログラムを探していました。その中で、食といえば中村学園大学、と福岡では有名な大学が、社会人向けに、流通科学やフードマネジメントなどの分野を学ぶことができるコースを開講したことを知り、受講したいとすぐ申し込みました。
―再びアカデミックな学習をするにあたり、学ぶペースは問題なく掴むことができましたか。また、学び続けられたポイントなどありますか。
栗田氏:オンデマンド形式なので、受講タイミングは自分で調整できたので取り組みやすかったです。パソコンやスマホで受講でき、リビングのテレビ画面で受講したこともありました。その時は食という身近な内容なので、家族も授業を視聴し楽しく学ぶことが出来たのが良い思い出です。受講システムの不具合もすぐに対応してくださり、安心して受講できました。また定期的に大学側から受講状況等に関する連絡があるので、受講が滞っている時は、後押ししてもらいモチベーションが維持できました。また、プロフェッショナルコースでは、よいタイミングでリアルタイム授業があり、それまでに準備する課題に取り組むので、自然に学び続けることができました。
石井氏:本プログラムは、視覚的に自らの学習状況(受講の進捗やレポートの提出状況等)をグラフで見ることができる学習管理システムを導入しています。そうすることで、受講状況を管理しやすくし、受講に遅れが出ている方や年末年始にまとめて受講される方に対して定期的な激励の連絡を行っています。また、アドバンスコースでは調理実習の授業を実施したり、プロフェッショナルコースではリアルタイムで対話できる授業を増やすことで、受講生同士の横のつながりを作り情報交換したり切磋琢磨できる環境を作っています。
栗田氏:オンデマンド講座の再生速度を調整できるのが便利でした。時間が無い時は再生速度を速めて、理解するのが難しい時は再生速度を遅くしたり、止めたりして何度も視聴していました。
「食で未来を創る」
―一番印象に残った内容や、役に立った内容はありますか。
栗田氏:ベーシックコースのファイナンスやアカウンティングについて学ぶ授業や、アドバンスやプロフェッショナルコースの「ビジネスモデルキャンバス」を用いて実際に起業するイメージを掴めた授業が印象に残っています。これから食の仕事をビジネス化していくために必要な視点を学ぶことが出来、ビジネスとしての食の視野を広げることができたと感じています。また、リアルタイム授業で受講生同士活発に意見を交わすことができたのも、良い経験でした。
―このプログラムの学びを活かして、今後はどのように活動されたいとお考えですか。
栗田氏:視野が広がりやりたいことが沢山あります。まずは、本プログラムで学んだ食の新しい情報を、小中学生に出前講座等で伝えていきたいと思います。またコアスタッフとして関わっている「コミュニティ食堂」で本プログラムにて学んだマネジメントスキルを活かし、食で地域のあらゆる人々の居場所を作っていきたいです。そして、ビジネス化の知識を活かし、いつかスタッフの学生に時給が払える新たなコミュニティ食堂の形を作りたいという夢ができました。その夢に向かって更に学び続けたいと思います。
―最後に、リカレントプログラムの受講を検討されている方々へメッセージをお願いします。
栗田氏:食は生きていれば誰しもが関係してくることなので、プログラムのどこかが必ず皆さんの役に立つと思います。また、受講していく中で自分の視野が広がっていくことを実感してもらえると思います。もしプログラム名を見て気になるものがあれば、ぜひ受講をおすすめしますし、食で未来を創る仲間になっていただけたら嬉しいです。
石井氏:既に食に携わっている方、今後食に関する仕事や社会貢献をしていきたいと思われている方にお勧めいたします。
また、海外では食が学問的に体系化されており、食産業に携わる方はビジネス要素等を学んだ上で仕事に活かしていることがわかってきています。今後、日本においても食産業の価値を上げていきたいと思っているので、一緒に日本の食産業を盛り上げていこうという思いがある方など、ぜひ受講していただきたいです。
プログラム概要(2023年度の場合)
実施大学 | 学校法人中村学園中村学園大学 |
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プログラム名 | ⾷MBA リカレント教育プログラム |
開講期間 | 2023年10月6日(金)~2024年1月28日(日)
※オンデマンド授業は2024年3月31日まで受講可能 ※1科目からの受講(以下、部分受講)は、振込完了後、登録日より2024年3月31日(日)まで受講可能 |
受講方法 | 基本的にオンデマンド配信式講義 一部のコースはリアルタイム配信式講義 |
受講コース | 全3コース (ベーシックコース、アドバンスコース、プロフェッショナルコース) |
受講対象 |
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受講時間の目安 |
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申込期間 | 2023年8月8日 ~ 2023年10月1日 ※部分受講は随時募集 |
受講料 | 無料(2023年度の場合)
※「ベーシック」「アドバンス」「プロフェッショナル」の全3コース受講した方に限る ※部分受講は1科目12,000円(税込)~ |
備考 |
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