講座・課程詳細

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JMOOC(日本オープンオンライン教育推進協議会) 銀河考古学入門 ~銀河の形成と進化を辿る~(東北大学提供)

団体名
JMOOC(日本オープンオンライン教育推進協議会)
課程名
銀河考古学入門 ~銀河の形成と進化を辿る~(東北大学提供)
課程区分
その他
地域:詳細

科目・講師
開講日時
2024/11/6
受講期間の目安
受講料
無料
学費支援
(奨学金)
無し
学費支援(教育訓練給付金)
無し
ジャンル
自然科学
通学/通信区分
通信
募集期間
2024/8/7~2024/12/18
講座の概要
講座内容
 「銀河考古学」とは、銀河をその骨格である恒星に分離し、個々の恒星の性質に基づいて銀河の形成進化を追跡する天文学の一分野です。「考古学」と名づけられている理由は、古い年齢の恒星の性質、 すなわちその化学組成や空間運動の特徴といった情報が、銀河の過去を知るための「化石」情報になっていて、 銀河がどのような物理状態で形成されどのような進化を経てきたのかの履歴を保持しているからです。つまり、これらの情報はDNAのようなもので、銀河の過去を追跡するルーツとなるものです。 この講座では、銀河考古学の基礎をわかりやすく解説します。
 第1週は、人類の銀河宇宙に関する世界観が如何に発展してきたかを学びます。その上で、銀河系の全体の動力学構造とそれを囲む銀河宇宙の世界を概観します。
 第2週は、銀河を構成する星の一般的な特徴とその進化と死について学びます。また、星は新しい物質の工場であり、その物質循環と銀河の進化との関係を理解します。
 第3週は、銀河系の古い恒星系の分析から導かれる、銀河系の形成と進化に関する現在の描像を学びます。さらに、アンドロメダ銀河や一般銀河の観測情報に基づいて、銀河形成の一般的な考え方を理解します。
 第4週は、このような銀河の動力学構造を支配するダークマターについて、その存在証拠や銀河形成に対する役割について学びます。そして、ダークマターの正体に関する現在の標準理論の問題と今後の展望について学びます。

※本講座は、2019年7月開講の第1回、2020年1月開講の第2回、2021年1月開講の第3回、2021年11月開講の第4回、2022年11月開講の第5回、及び2023年11月開講の第6回と同じ内容となり、課題の一部を変更しております。

Week1 銀河宇宙の世界
イントロダクション
銀河考古学への招待
宇宙観の発展:天動説から地動説へ
宇宙観の発展:銀河系から島宇宙
銀河系の姿:全体像
銀河系の姿:星間ガスと星形成
局所銀河群
銀河団と宇宙の大構造
銀河の回転
銀河の渦状構造

Week2 星の生死と物質循環
イントロダクション
恒星の世界
星の色とスペクトル型
星の色等級図
星の化学組成と金属量
星の構造:星はなぜ光るのか
星の進化と死
星の死と元素の起源
銀河の物質循環と化学進化
星から探る銀河の現在と過去

Week3 銀河の形成と進化
イントロダクション
古い星の探査
銀河系形成史観の進展
ハローの形成
円盤部の形成:厚い円盤
円盤部の形成:薄い円盤
バルジの形成
銀河系衛星銀河の形成
アンドロメダ銀河の形成
一般銀河の形成と進化

Week4 ダークマターと銀河
イントロダクション
銀河のダークマター (I)
銀河のダークマター (II)
重力レンズ
重力マイクロレンズによるダークマター探査
ダークマターの正体
ダークマターと銀河の形成
ダークマター理論が抱える問題
古い恒星系から探るダークマターの正体
大規模観測プロジェクトと今後の展開


講師・スタッフ紹介
千葉 柾司(ちば まさし)
東北大学大学院理学研究科・教授
青森県弘前市出身、東北大学理学部助手、
フンボルト財団研究員(マックス・プランク研究所)、
国立天文台助教授を経て、2003年より現職。
主な研究分野は銀河天文学、観測的宇宙論。

主な著書
『新天文学ライブラリー第2巻 銀河考古学』(千葉柾司著、日本評論社、2015年)
『宇宙論Ⅱ 宇宙の進化』シリーズ現代の天文学第3巻(共著共編、日本評論社、2007年)
『宇宙論Ⅱ 宇宙の進化 第2版』シリーズ現代の天文学第3巻(共著共編、日本評論社、2019年)
『天文学辞典』シリーズ現代の天文学別巻(共著共編、日本評論社、2012年)
『天文学への招待』(共著、朝倉書店、2001年)など。


前提条件
特になし

課題内容
・理解度確認クイズ(多肢選択):各2点×36=72点
・最終テスト:28点

修了条件
得点率60%以上

修了条件を満たした方には、東北大学オリジナルの修了証とオープンバッジ(※)が発行されます。
閉講日以降、登録メールアドレス宛にオープンバッジの案内が届きますので、記載された手順に沿って設定を行ってください。
詳しくは、オープンバッジ発行のお知らせをご確認ください。
受講解除者、メール配信停止者にはオープンバッジの案内ができませんのでご注意ください。

※オープンバッジとは
取得した知識やスキルを証明する国際技術標準規格のデジタル証明書。
ブロックチェーン技術を取り入れており、紙媒体の修了証と異なり改ざんや偽造が不可能で、デジタル履歴書やSNSでの公開など、様々な場面での活用が期待されます。

学習期間
4週間



講義動画収録時期:2018年


科目一覧
ホームページ
https://lms.gacco.org/courses/course-v1:gacco+ga130+2024_11/about
動画埋め込みURL
https://www.youtube.com/watch?v=sLrg8z3tdBA

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