-
筑波大学大学院 人文社会ビジネス科学学術院ビジネス科学研究群法学学位プログラム
- 法・政治・政策
- 東京都
- 大学院
専門性を高めるため
実務経験に裏付けられた課題意識を、企業法学の領域で深く研究するため大学院へ
大江 彰さん(37歳)
-
筑波大学第三群社会工学類卒業後、大手都市銀行、ベンチャーキャピタルファンドなどの勤務を経て、株式会社三菱総合研究所にて主任研究員に。2019年筑波大学大学院ビジネス科学研究科修了。
入学のきっかけ
大学時代から研究職に憧れを抱き、いずれは大学院で学びたいと考えていました。大学卒業後、金融機関などでの仕事に携わる中、経済・金融には「法律」が強く関わっていることを実感。10年の実務経験を積み、研究テーマが明確になったタイミングで進学を決意しました。筑波大学大学院は、学術研究・研究者養成に力を注いでいるリサーチユニバーシティなので、研究者を目指す自分の志向と合っており、また、平日夜間と土曜日に学べるため、仕事と両立できる点も入学の決め手になりました。
大学院で学んだ実感と将来の目標
入学後、会社法や金融法に関連する科目を中心に受講。同研究科は社会人が集まり学び合うため、実際の現場経験に基づいたリアルな討論が行われ、教員が学術的な視点で解説していくといった具合に、実務と理論をバランス良く身につけることができます。修士論文では、仮想通貨等のトークンを発行して資金調達を行うイニシャル・コイン・オファリング(ICO)をテーマに、我が国の証券規制について考察を行いました。将来はテクノロジー社会における法律問題など、新しいテーマを研究したいです。
私のオススメ科目
- 企業会計法
- 企業会計に関して、会社法や金融商品取引法における規制のほか、不正会計や開示制度、ガバナンスなど幅広く学ぶことができる科目です。企業会計を会計学とは違う側面で見ることができ、新しい発見ができる授業です。
- 金融商品取引法演習
- 金融商品取引法に関わる最近のトピックを題材に判例研究などの方法により演習を行います。担当判例を選び、判例研究のスタイルに沿って報告を行い、その後、報告を前提にしてクラスでディスカッションします。
- 国際金融法
- 具体例を参照しながら、現在実質的に国境なく行われている金融取引に各国の法律を適用することの難しさや妥当性を考えていきます。実務を知っている社会人学生たちと意見を交わす素晴らしさを実感できました。
お金のやりくり法
入学前に必要な費用は準備していました。研究には多くの文献にあたる必要があるため、書籍代のために趣味のスニーカーコレクションの購入を少し控えるなど、キャッシュフローが大きくならないように注意しました。
ある一日のスケジュール
8:00 | 起床。 |
---|---|
9:30 | 勤務開始。自分の裁量で進められる仕事が多く、また、大学院での研究について会社からの理解を得られているため、学業と両立をしやすい環境です。 |
18:00 | 勤務終了後、急いで大学院のキャンパスがある茗荷谷へ向かいます。 |
18:20 | 授業開始。座学形式やゼミ形式、参加型など、様々なスタイルの授業があります。法曹をはじめ、会計や税務のプロフェッショナル、金融機関や事業会社勤務など、様々な職種の方々と同級生として共に学び合っています。 |
21:00 | 授業終了。その後、学生同士で食事へ行くことも。食事の席では、授業に引き続いて法律や研究についての話題が中心です。授業は比較的早い時間に終わるため、繁忙期は会社に戻り仕事を再開することもできます。 |
23:00 | 帰宅。メールチェックや動画鑑賞など、リラックスの時間です。休日も通学や課題、研究などで、なかなか運動の時間がとれないため、この時間にストレッチをすることを心がけています。 |
2:00 | 寝床に入り、文献を読んでいるうちに就寝します。 |