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東京都立大学大学院 人間健康科学研究科 人間健康科学専攻 看護科学域 理学療法科学域 作業療法科学域 放射線科学域 フロンティアヘルスサイエンス学域 ヘルスプロモーションサイエンス学域
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仕事の幅を広げるため
従事する介護保険分野の研究を深めながら知見を広め、将来は行政分野にも関わりたい
亀井 将太さん(26歳)
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東京都立大学健康福祉学部作業療法学科を卒業後、作業療法士として一般病院へ入職。担当する医療保険や介護保険の分野に加え、行政分野での活躍を目標に、2019年、東京都立大学大学院へ入学。
大学院への進学を決めた理由は?
医療や介護の分野とは違い、介護が必要になる前の高齢者や子どもの支援など、「1次予防」も行う行政分野で働きたいと思ったのが進学のきっかけ。東京都立大学大学院を選んだのは、同大学を卒業しているため教員の方々と面識があり、安心できたこと。そして、職場に同大学院を卒業した先輩がいたことで、授業や研究についての評判を聞けたことが理由です。行政分野の仕事では、調査や効果の検証が重要になるため、研究を通してそれらの方法を学べることには大きな期待がありました。
実際に学んでみて得られたことは?
授業で得たものは大きく3つ。1つ目は作業療法士という仕事の可能性です。病院や施設だけでなく、企業コンサルタントなど働く世代のための作業療法があることを知り、視野が広がりました。2つ目は医療における教育の知識。アドバイスの仕方や向上心を刺激する接し方などは、実務で実習生の指導を担当した際に活かすことができました。3つ目は研究における様々な方法。既存研究の調べ方や計画の立て方など、身につけた基礎的な知識は、その後の研究活動の基盤として大いに役立っています。
私のオススメ科目
- 作業療法学研究法特論
- 用意された研究テーマから自由に選び、それについて自ら資料を用意してプレゼンする授業です。既存研究の調べ方や研究手法、分析手法など、研究における方法の基礎的な知識を身につけることができます。
- 老年地域参加支援学特論
- 高齢期の作業療法に関する戦略などを文献で学び、ディスカッションを行う授業です。高齢者の生活の特徴を作業療法の観点から理解できただけでなく、自分と異なる経験や考えを知ることで視野が広がりました。
- 医療教育学特論
- アドバイスの仕方やモチベーションの上げ方のほか、作業療法に関する教育の変遷や指導要領の変化なども学べたため、自分の時代とは異なる教育受けている実習生への理解も深まりました。
お金のやりくり法
学費は一括で支払いました。私は利用しませんでしたが、同級生には奨学金制度を利用している方もいました。
ある一日のスケジュール
7:00 | 起床。支度を済ませたら常勤の病院へ自転車で通勤します。 |
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8:30 | 出勤。午前中は入院患者3〜5人のリハビリを行います。高齢者の方を相手にするため、「老年地域参加支援学特論」で得た知識が役に立っています。 |
13:00 | 昼休憩をとった後、午後からは介護保険利用者のご自宅へ訪問。買い物の練習など、1日に3〜4件のリハビリを行います。 |
17:30 | 業務を終えて退勤。そのまま荒川キャンパスへ通学します。 |
18:00 | 大学院へ到着。授業までの空き時間に食事を済ませ、研究の調べものを進めます。 |
19:00〜21:00 | 1コマ分の授業を受講。ディスカッションが白熱すると90分を超えて授業が続く時もあります。 |
21:30 | 帰宅。入浴などを済ませた後、寝る前の時間を利用して印刷しておいた論文を読みます。 |
24:00 | 就寝。 |