在学生・修了生インタビュー

東京女子大学大学院 人間科学研究科 博士前期課程 人間文化科学専攻 英語文学文化分野

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専門性を高めるため

研究者として、教育者として、社会に貢献していきたいと考えました。

堀 祐子さん(30代)

同大学院修了後、同後期課程を修了。その後ロンドン大学大学院修士課程修了を経て、2017年度より星薬科大学薬学部英語研究室専任講師として着任。学び得た知識を研究と教育に活かす毎日を送る。

大学院へ進学しようと思ったきっかけ

学部時代、後に指導教授となる楠明子先生の「演劇」の授業を受けた際、上演当時の社会との結びつきが強く、時代を映す鏡である「演劇」という媒体に強い興味を持ち、自分も研究したいと考えるようになりました。また親戚に大学教員がいたこともあり、将来の仕事として大学で教えることをイメージできたことも進学のきっかけになったと思います。同大学院を選んだのは、楠先生の下で演劇研究を進められることに加え「きめ細やかな指導が素晴らしい大学院」と話す先輩の言葉が決め手になりました。

大学院での学び

先生方は各方面の第一線で活躍し、専門的知識が豊富な上、人格者としても優れていて、「ロールモデルとなる研究者が傍にいる」という恵まれた環境で学べたことは大きな魅力です。授業は少人数で、毎週何かしらの発表がありプレゼンスキルが身につきました。アットホームな雰囲気の中、一人の研究者、あるいは専門知識を備えた職業人の卵として、院生一人ひとりの考えが尊重されています。ぜひここで、自分の研究テーマを先生や院生と一緒に突き詰めていく醍醐味を味わって欲しいと思います。

私のオススメ科目

お金のやりくり法

授業料は、実家からの援助と日本学術支援機構からの奨学金を充てていました。奨学金は後に返還免除となり大変助かりました。交際費や食費は、週2回程度の省庁での事務のアルバイトで賄いました。

ある一日のスケジュール

9:00〜10:30 1限目 2限目の論文指導演習に備え、指導教員に見て頂く論文をチェック。私の研究テーマは、「イギリス現代演劇における女性の主体の表象について」。主に英文学と作品執筆当時の政治や社会についても学びました。
10:55〜12:25 2限目 論文指導演習。指導教員の楠明子教授に論文をご指導頂きます。シェークスピア研究の第一線で活躍する楠先生は、現代イギリス演劇にも造詣が深くきめ細やかにご指導頂いた知識は、今も大変役に立っています。
12:25〜13:15 お昼休み 学食へ行って院生仲間とランチを食べてリフレッシュ。
13:15〜14:45 3限目 英文学演習の授業。院生の発表を聞き、教授も交えてディスカッションします。学部で学んだ以上に深く細かく学ぶことができ、質の高いディスカッションを通して、研究者としての自覚も生まれました。
14:45〜16:00 空き時間 図書館で次の発表で使用する論文を検索。その後、院生室でレジュメを作成します。院生同士は結びつきが強く、分からない部分を教え合うなどアットホームな雰囲気の中、研究に集中することができました。
16:00〜16:40 移動時間 大学院 英文学専攻課程協議会の制度を使って、加盟校の一つである青山学院大学へ「演劇史」の授業を受けるために移動。
16:50〜18:20 5限目 青山学院大学で「演劇史」の講義を履修。他の大学院の院生と議論を交わすことも多く、その中で多様な意見を知ることができ、研究の幅が広がりました。
18:20〜 帰路に着きます。家に戻ってからは、文献を読んだり、調べ物をしたり、授業の準備を行っていました。