-
立命館大学大学院 法務研究科 法曹養成専攻
- 法科大学院(ロースクール)
- 京都府
- 大学院
昔からの夢を叶えるため
司法試験はもちろん、その先を見据えるなら、法的・実務的思考力を鍛えることが最重要
吉富 竜さん(30歳)
-
弁護士。御所南法律事務所勤務。一般民事や企業法務など幅広い業務を担当。京都大学法学部卒。2012年4月、立命館大学法科大学院既修者コースに入学。2014年3月修了、司法試験合格。
実際に学んでみてどう感じたのか?
法曹にとって最も大切なことは“自ら考える力”です。立命館大学法科大学院では、考えることを徹底して訓練できた2年間でした。刑事系の科目では最高裁の判例を下級審から遡り、事実認定がどのように行われたのか、法的判断の別れ目はどうなっているのかなどについて議論を繰り返しました。これは、型にはまった解決を目指すのではなく事実を深く検討し、法律に結びつけていく確かな力を養ってくれました。立命館で得た法的・実務的思考力は弁護士になった今、大きな支えになっています。
学習環境やサポートについては?
立命館は学習環境や支援制度も優れていました。朱雀キャンパスにあるリサーチライブラリー(図書館)は、京都ではここにしかないような貴重な資料も揃い、弁護士になった今でも利用させてもらっています。インターネットの判例検索システムは、これまでに利用した中では、院生時代に使ったものが最も使いやすかったです。判例だけでなく複数の法学系雑誌も閲覧でき、ネット環境さえあればどこでも欲しい情報を入手できました。申し分ない環境があったからこそ、効果的な学習が可能になりました。
私のオススメ科目
- 刑事法実務総合演習
- 最高裁判所の判例を下級審から遡り、事実認定がどのように行われたのか、一審と二審の判例が異なる場合は法的判断の別れ目は何かなどについて検討しました。独学ではできない学びがあります。
- 国際関係公法演習
- 国際法分野に関する著名な先生が指導してくださる少人数制ゼミ。毎回、国際法の判例を取り上げ、濃密な議論を繰り広げました。少人数制のため1対1でのやり取りが多く、知識が深まりました。
- 要件事実と事実認定
- 民法の要件事実について学ぶ授業。法律に書かれていることを、訴訟で争うためにどういう事実が必要か分解して、材料集めを行います。学部では習わないもので、実務ですぐに活用できます。
お金のやりくり法
入学試験や定期試験の成績によって学費を免除してもらえる「奨励奨学金制度」があり、各学期の学費の全額または半額を免除してもらえました。また、奨学金制度の存在がモチベーションの向上につながりました。
ある一日のスケジュール
8:00 | 起床。大学院の近隣に引っ越し、通学時間を短縮。朝はゆっくり過ごしました。 |
---|---|
9:00 | 授業を受講。授業以外は、専用キャレルで自習。判例検索システムが充実していたので、キャレルから移動しなくても十分な情報を収集できました。同じ棟内に法学専門の図書館があり、勉強がしやすい環境でした。 |
12:00 | キャンパス内の食堂で昼食。 |
13:00 | 授業または自習。学習時間は、授業を含めて9時〜17時と決め、メリハリをつけて勉強しました。 |
17:00 | 自主ゼミで判例を検討。17時以降の授業や自主ゼミは「残業」という意識で行いました。また、現役弁護士に司法試験過去問題の答練をしてもらえる「弁護士ゼミ」を月4回受講。司法試験合格の大きな要因になりました。 |
18:00 | 自主ゼミを切り上げ、学習仲間といっしょに夕食。 |
19:30 | 帰宅。平日の積み残しは土曜日の午前中に解消するように心がけました。日曜日や祝日は勉強せず、リフレッシュに努めました。 |