在学生・修了生インタビュー

関西大学大学院 外国語教育学研究科 外国語教育学専攻

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専門性を高めるため

「日本人はなぜ英語がうまく書けないのだろう」素朴な疑問から広がり続ける未来

山下 美朋さん

博士(外国語教育学)。立命館大学生命科学部准教授。立命館大学大学院言語教育情報研究科修了。在学中にはメルボルン大学大学院留学。2019年、関西大学大学院外国語教育学研究科修了(後期課程)。

この大学院で学んだきっかけ

転機はメルボルン大学大学院への留学でした。「第二言語ライティング」という心の底から研究したいテーマに出会ったからです。帰国後に指導を仰げる先生と環境を探し続け、ようやく出会えたのが関西大学大学院外国語教育学研究科と先生方でした。在学中には、「英語を書く」ということにおいて第二言語習得やライティング教育に関するあらゆる専門知識を得ることができ、その成果を論文「日本人大学生の英語論証文に見られる論理的特徴と論理破綻の傾向」としてまとめ、博士号を修得しました。

大学院で学んだことで広がる未来

現在は大学の理系学部でライティングなどの授業を受け持つ傍ら、ライティングセンターの運営を任されています。ライティングセンターは、文章を書くことで論理的思考や批判的思考を身につけるための施設で、欧米の大学では一般的な施設です。関西大学大学院での研究を通して、日本のライティング教育は大学にとどまらず、中高から一連の教育が必要であると痛感しました。今後の指導・研究はそこまで視野を広げたいと思っています。知りたいことを追求すれば、いくつになっても未来が広がります!

私のオススメ科目

お金のやりくり法

私の場合、後期課程在籍は5年半で、大学講師の仕事と両立していました。経済的に必要に迫られての両立でしたが、研究で得た知識を現場にいかす、その反対に現場の実態を研究にfeedbackでき、とてもに有意義でした。

ある一日のスケジュール

7:00〜 朝の家事を済ませた後、自宅のある京都から、勤務先である滋賀県の大学キャンパスまで通勤。
9:00〜15:00 大学で講義。当時(現在も)は英語講師として理系学部の学生にプロジェクトを通して自分の考えを英語で発信する「プロジェクト発信型英語」授業を担当していました。
15:00〜 勤務先の大学での講義を終えてから、大阪の関西大学千里山キャンパスへ移動。仕事、学業、家庭で目が回るほど多忙だったので、通勤、通学をはじめ、隙間時間は論文を読んだり、データ分析に有効活用しました。
17:00〜 授業・ゼミに出席。同期や先輩・後輩に研究のデータ収集を手伝ってもらったこともありますし、悩んだときには相談にも乗ってもらい、年齢を超えたよい仲間に出会うことができました。
20:00〜 帰宅。学業、仕事、家庭のバランスを保つのは大変でしたが、やりたいことを熱意を持って続けていることで、家族をはじめ周りの理解も得られたと思います。