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聖学院大学大学院 心理福祉学研究科
- 福祉・医療・健康・生活
- 埼玉県
- 大学院
専門性を高めるため
高齢者向けの講座をより良いものにしたい。その想いが大きな入学理由になりました。
中町 猛士さん (52歳)
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2011年にリース会社を退社。社会福祉士の資格を取得し、2012年に地域包括支援センターに入職した。2018年、聖学院大学大学院入学。長期履修制度を活用し、現在も仕事と両立しながら学んでいる。
入学のきっかけ
地域包括支援センターで、高齢者を対象にした講座を担当しています。これまで自分の知識を総動員してお話ししていたのですが、以前から「もっと専門的な知識があれば」「体系的に福祉を学ぶことができれば」という想いを拭うことができずにいたんです。いくつかの大学院を検討したものの、最終的には聖学院を選択。仕事と両立しながら通えることはもちろんですが、なによりも業務に直接活かせる「地域包括ケア」「老後の幸福感」などの授業が充実していることが大きな決め手になりました。
大学院で得られたもの
一番大きいのは、社会老年学の深い知識が得られたこと。高齢者の心身機能の低下を判断する際に「基本チェックリスト」を実施するのですが、その一部に使われている生活機能を評価する項目を開発した教授が聖学院にはいらっしゃいます。この方は2000年前後の論文では引用されないことがないほど業界に貢献されていますし、個別指導に近いかたちで社会老年学を広く、深く学べたことは財産になりました。「現場での疑問には、科学的根拠があったんですね」と驚いたことも一度や二度ではありません。
私のオススメ科目
- 研究法入門
- 研究のやり方や論文の書き方を学ぶ授業。卒業論文を書いた経験がなかったため、イチから“作法”を知れたことはありがたかったですね。現在は教員のアドバイスのもと、研究論文のための質問票を作成しています。
- 共生社会特論V (高齢者の孤立と社会関係)
- ここまで柔軟に対応してくれるのかと驚いた授業です。教員の方が「中町さんはこのテーマに詳しいでしょう」と内容を変更してくださり、私の要望に合わせて「社会福祉の歴史」などについて個別に指導してくれました。
- 心理学特論II (老後の幸福感)
- 幸福について、科学的に分析していきました。この授業で「人はお金ではなく、人間関係が良好なときに幸せを感じる」ということを知り、社会福祉におけるコミュニティの意義を再発見することになりました。
お金のやりくり法
給料や貯金からまかなっています。私自身も利用していますが、「聖学院大学大学院特別奨学金」をはじめとして各種奨学金が充実していることも聖学院の魅力のひとつだと思います。
ある一週間のスケジュール
月曜日 | 現在の勤務先は日曜日が定休日で、もう1日はシフト制で休むことができます。そのため月曜日は半休をとって午前中のみ仕事に行き、午後は大学院に行って14時40分からの授業を受けるようにしています。 |
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火曜日 | 仕事に専念。仕事の合間を縫って勉強しようと思ったこともあるのですが、体力的に難しく途中で断念。その代わり、私が朝に強いということもあって、午前4時に起きてレポートなどに取り組んだりしています。 |
水曜日 | 地域包括支援センターで講座を開きました。大学院では先行研究などの科学的根拠を学ぶことができるので、以前にも増して講座での会話に深みが出てきたように思います。 |
木曜日 | この日も半休を使って、午後から大学院へ。車で通学していることもあって授業後は難しいのですが、ときには教員の方から「何日の何時に食事に行きましょう」と誘われることもありますね。 |
金曜日 | 仕事へ。授業のなかにはパワーポイントを使ってプレゼンテーションに挑戦するものがあるのですが、こうした学びは講座のための資料づくりにもとても役立っています。 |
土曜日 | 地域包括支援センターで窓口業務に従事。大学院の「ストレスマネジメント」の授業で学んだカウンセリング手法を思い出しながら、高齢者の方やそのご家族の方の不安を取り除いていきました。 |
日曜日 | 定休日。レポートや課題に追われているときは、休日を使って一気に取り組むようにしています。家族の理解、支援を得ることも、大学院で学ぶうえではとても大切なことだと思います。 |