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大手前大学 通信教育部 現代社会学部 現代社会学科
- 心理・人間
- 東京都
- 通信制
新しい可能性を見つけるため
心理学を学び、被災者に寄り添いたい。生活や仕事でお守りになるような学修経験を得た
岩村 由紀さん (39歳)
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東日本大震災で被災した経験からメンタルヘルスに興味を持ち、心理学を学ぶために、2016年大手前大学通信教育部に入学。2020年3月に同学を卒業後、武蔵野大学大学院に入学。
入学の動機は?
東日本大震災の被災を機に大学で心理学を学びたいと思い立つも、経済的な負担が大きいことに悩んでいました。そんな中、大手前学園復興支援特別奨学金を知り、入学を決意。阪神・淡路大震災の経験から被災者に寄り添う同学に惹かれました。通信教育部では必須科目がなく自分の興味・関心から自由に科目を選べます。興味がある分野を進んで学べるのでモチベーションが高まりますし、自ら選ぶことで責任感も湧いてきます。オンライン受講なので仕事と両立しやすく、私にいちばん合った大学でした。
実際に学んでみてどう感じたか?
オンライン授業は、聞き流すだけでなく質問を投げかける場所もあり、受講生や先生からフィードバックがもらえ、学習の質が高まりました。el-Campusを立ち上げるとリアルタイムの受講生の数が表示され、その存在は励みになりました。スクーリングには一体感があり、受講生同士の支え合い、先生の親身な指導など、これまで体験したことがない学びに感動したほどです。認定心理士の資格を取得したことで自信も生まれ、大学院進学からセラピストをめざすという新しい道を拓けました。
私のオススメ科目
- 心理学実験演習A・B
- スクーリングで心理学実験を行い、その手法や結果の統計・分析などを学びます。専門性が高い内容に戸惑いもありましたが、先生の支えのおかげで、最終日には大きな成長を感じることができました。
- 卒業研究
- 集大成として「セラピーキャット」の研究を行いました。レポートの書き方や文献の調べ方など研究の手法もオンラインで丁寧に指導してくださいます。切羽詰まって夜中に質問しても、すぐに対応してくださったことも。
- 宗教学
- お盆やクリスマスなどの身近な行事を背景に、日本人の生活に宗教が深く関わっていることをあらためて発見できたほか、マインドフルネスが禅に精通しているなど、宗教と心理学の深い関わりについても理解できました。
お金のやりくり法
大手前学園復興支援特別奨学金を利用できたことで、1年次の授業料を全額免除していただき、経済的な負担を軽減できました。2年次以降は学費ローンを利用しました。授業料にはテキスト代や送料も全て含まれています。
ある一週間のスケジュール
月曜日 | 7時45分に職場である精神科・心療内科クリニックに出勤。医療事務として働いています。大学で学んだカウンセリングが患者さんとのコミュニケーションに活かされます。 |
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火曜日 | 休日。15時からオンライン授業を受講。オンライン授業の中でもメディア授業は期限があるため、余裕をもって受講しました。 |
水曜日 | 19時半過ぎに勤務を終え、帰宅。電車での移動時間に教材の続きを読んだり、一緒に学んでいる同志と連絡を取り合いました。大学で知り合った方とは卒業後も交流を続けています。 |
木曜日 | 20時半頃に帰宅。夕食後、22時頃から勉強を開始。読書した内容の部分の小テストを受けました。レポート課題は書き方を一から覚えました。 |
金曜日 | 23時から勉強開始。平均4、5科目を同時に履修していたので、その日の気分に合わせて科目を変更しました。翌日スクーリングがある時は早めに就寝。 |
土曜日 | スクーリングの時は5時半に起床。休みの日は夜更かしをすることが多く、オンライン授業に夢中になりすぎて気がつけば深夜2時になっていたことも。 |
日曜日 | 26時半頃就寝。現在は大学院に進学し、死生学やグリーフケアの研究をしています。大手前大学で心理学を学び、被災者の悲嘆に寄り添いたいという気持ちが強くなりました。 |