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東洋英和女学院大学大学院 人間科学研究科 人間科学専攻
- 心理・人間
- 東京都
- 大学院
新しい可能性を見つけるため
人の心を深く理解して適切に支えられる知識やスキルを身につけたいと考えました
亀井 理恵さん(37歳)
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大学卒業後、ベンチャー企業の営業職などを経て公益法人に入職。2019年、心の健康について深く学びたいと考え、同研究科に入学。現在も正職員として働きながら勉学を継続中。
この大学院に入学した理由は?
以前から「心の健康」は大切だと思っていましたが、職場の先輩が心の病と診断されて休職し、小さな異変を感じていたのに何もできなかったことが悔しくて、心身ともに健康であるための予防(セルフケア)や心理的支援について学んでおく必要があると思うようになり大学院で学ぶことを決めました。働きながら学べる大学院であること、死生学をはじめとした関連領域の講座が充実していることに魅力を感じ本研究科に入学しました。
この大学院で得られたものは?
多彩な教授陣の講義の他に臨床家の講義もあるため、現場のニーズや、心理士に求められる姿勢など多面的に学ぶことができます。また、学んだことを実践できる実習の機会が多く、インプットとアウトプットの連続によって成長速度も早いのではないかと感じています。そして、同じ「心の専門家」を目指す同期生たちと助け合い、支え合えていることも大きな励み。人生100年時代において多くの人が心身ともに健康でいられるように、修了後も研鑽を積んで地域社会をサポートしていきたいと思います。
私のオススメ科目
- 臨床心理基礎実習
- 前期に面接技法やアセスメントの基礎などを学び、後期はロールプレイや箱庭作成などが加わります。心理学の専門教育を受けていない私にもわかりやすく、基礎的技法を1年を通して学習できるので理解が深まりました。
- 精神医学特論
- 心理臨床を実践するために必須となる精神医学や精神科臨床の知識が得られます。精神科医による実例を交えた講義は興味深く、臨床心理士に必要な心構えも学べました。機会があれば、もう一度受講したいくらいです。
- 産業・労働分野に関する理論と支援の展開
- 職場のメンタルヘルスや多職種連携など、産業分野ならではの実践法と課題を学ぶ科目。実際に臨床の場で活躍されている方のお話を伺う機会もあり、産業分野での心理臨床に携わりたい私にはとても参考になりました。
お金のやりくり法
お弁当を持参し外食を減らしました。教育訓練給付制度を利用して支給も受けています。私の場合、お金より時間のやりくりに工夫が必要で、有給休暇や早朝・休日出勤などで仕事と両立できるよう調整しています。
ある一週間のスケジュール
月曜日 | 18:30から講義があるので定時(18:00)に退社。残業ができない分、集中して仕事に打ち込み、終業とともに職場を後にして学校のチャイムが鳴ると同時に教室に駆け込むというのがパターンでした。 |
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火曜日 | 毎週、学外実習先の精神科病院に通い、患者さんと話をしたりするなど座学では学びきれない貴重な経験をしています。困った時は実習先の医師や学校の先生に相談!あまり自分で抱え込みすぎないことも大事です。 |
水曜日 | 退社後にスーパービジョン。自分が担当するクライエントさんに対して、より望ましいカウンセリングを提供するため、そして、自分の技術向上のために学外のスーパーバイザーに指導・助言を受けに行きます。 |
木曜日 | 昼過ぎまで仕事をして、午後からゼミ、合同カンファレンスに出席。カンファレンス内で行われる「事例検討会」では、学内相談室で担当するケースの発表・ディスカッションを行い、皆で多角的に検討していきます。 |
金曜日 | 18:30から講義。仕事が長引き終業時刻が近づいてくると職場の方たちが「学校に遅れるよ、急いで」と送り出してくれます。その温かい応援が私にとって大きな支えになっています。 |
土曜日 | 終日、講義。隔週で研修相談員として学内相談室での面接を担当。面接のない日は友人とランチ巡りをすることもあります。 |
日曜日 | 課題に取り組んだり、職場に休日出勤したりして、その週の進捗管理にあてます。長い学校生活、積極的に休養を取ることも不可欠なので、趣味(ゴルフ、社交ダンス)の時間も大切にしています。 |