在学生・修了生インタビュー

國學院大學大学院 文学研究科

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専門性を高めるため

アジア全体を視野に入れた研究を進めると共に、国際的な学術交流の場を作りたい!

石垣 絵美さん(27歳)

國學院大學文学部卒業後、同大学院文学研究科文学専攻伝承文学コース前期課程入学・修了。同後期課程入学、2020年3月修了。中国南開大学協定留学、学術資料センター研究補助員を経験。

フィールドワーク調査という研究手法と出会い、大学院進学へ

大学1年次の夏に本学の留学制度を利用して中国の大学に留学しました。その学びの中で、文献からは実証できないことが現地へ赴くことで確かな根拠をもって実証できることを知り、帰国後は自分の理想とする研究法が民俗学のフィールドワーク調査の中にあると考え進学を決めました。大学院では、院内外で勤務することや海外旅費補助・協定留学奨学金を利用した「海外留学」や「学会参加」等多くの機会を与えて頂けたことで、何事にも貪欲に取組み大きな視野で自身を見つめる習慣が身につきました。

様々な分野の教授が指導。多角的な視野を持って研究ができる

本学では「研究室」「コース」といった垣根は無く、指導教授以外の様々な分野の先生方にも指導をお願いできるため、多角的な視野を持って研究に取り組むことができます。また中国やインドの大学と毎年、国際的な学術交流を維持している点も魅力です。博士号取得後は、中国でのフィールドワーク調査や資料収集をさらに深め、帰国後は研究者を目指します。アジア全体を視野に入れた研究活動を進めると共に、将来は学生が国際的に参加できるシンポジウムや留学機会の創出にも貢献したいと思います。

私のオススメ科目

お金のやりくり法

大学院の奨学金を利用し授業料の大部分に充てました。学内の国際交流課と学術史料センターで臨時雇用員や研究補助員、学外の博物館、市町村誌の編さん事業に調査員として勤務するなどして、研究費に充てていました。

ある一日のスケジュール

月曜日 國學院大學学術資料センターデジタルミュージアム作成室にて勤務。本学で所蔵されている資料を、撮影・スキャンしデジタル化することで資料の劣化を防ぎ活用に繋げます。必要に応じて資料の現地調査等を行うことも。
火曜日 終日院生専用の研究室で論文の執筆をします。本学には博物館や図書館に民俗関係の資料が非常に充実していて、民俗を研究する者にとっては、宝の山の中で研究を進められるベストな環境です。
水曜日 授業で研究の進捗を発表。教授から指導を受けます。私は天然痘を中心とした病気を巡る研究を進めています。過去の病気を扱う研究ですが、子どもの成育と病気、現代社会の癒しについて等、課題解決の一助となります。
木曜日 午前は論文執筆、午後は授業に出席。研究発表と論文執筆を繰り返すうちに物事を論理立てて思考する習慣が身につきました。後期課程では、授業内外で後輩への指導機会が増え研究方法の理解が深まったと感じています。
金曜日 終日論文を執筆します。戦略的に研究を進めるためにはスケジュール管理が大切です。私の場合、年間、月間、週間と細かくタームごとに管理することで、一日一日を大切にし自律性をもって生活できるようになりました。
土曜日 市町村誌編さんのためフィールドワーク調査へ。話者のインタビューや祭礼等の実地調査を行い、映像や写真で記録を行い、市町村誌の原稿を執筆します。自身の研究テーマに関連する場合は、再調査して論文に加えます。
日曜日 終日論文執筆。私は、静岡県三島市から新幹線で通学しています。学割も利用でき一人暮らしをするよりもリーズナブル。交通の便もよく豊富な資料を誇り、魅力溢れる先生方から学べる本大学院の環境に満足しています。