在学生・修了生インタビュー

法政大学大学院 人間社会研究科 福祉社会専攻(昼夜開講)

  • 福祉・医療・健康・生活
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専門性を高めるため

在宅介護の負担となるリスクの予防とその対策につながる手法を構築したい

長瀬 美奈子さん(49歳)

短大卒業後、音楽講師に。聴覚障がい者への支援を機に、地元の福祉大学で学び、社会福祉士や精神保健福祉士、認定心理士の資格を取得。さらに専門性を深めるため、2017年4月同研究科へ入学。

なぜこの大学院を選んだのか?

聴覚障がい者の方をサポートするボランティア活動に携わる中で、福祉を専門的に学びたいという思いが強くなり、40歳で地元の大学へ入学。社会福祉を中心に学びましたが、高齢者分野の専門識者として価値や知識、方法などの基盤を確立したいと大学院進学を考えるようになりました。人間社会研究科を選んだ決め手は、社会人が働きながら学べる環境。正直、静岡からの遠距離通学には不安もありました。けれども、働きながら遠距離通学されていた先生のお話に勇気づけられ、進学を決意したんです。

この大学院の魅力と今後の展望は?

実践現場を中心に研究されている先生方が多く、かつ地域福祉や国際関係など多彩な専門領域の先生方から学べることで、視野を広げながら専門性を深められていると感じます。 研究テーマは、在宅介護における負担。在宅介護が困難になり、施設介護を選択する介護者が多く存在しています。主介護者の方へのインタビューを通して、介護負担の中にある多くのリスクの存在を明らかにしたいと考えています。修了後も継続してこのテーマに取り組み、介護負担の予防や対策につなげたいですね。

私のオススメ科目

お金のやりくり法

大学院のカリキュラムを優先し、余力のある範囲で仕事を継続しています。学費は、その収入と貯金で賄っていました。働きながら学ぶ同期は、長期履修制度や法政独自の奨学金制度を活用している人も多いですね。

ある一日のスケジュール

6:00 起床。修士1年のときは、週に2回の頻度で大学院へ。隔週開講や、市ヶ谷キャンパスでの夜間開講など、遠距離通学でも2年で修了が目指せる環境が心強いですね。
7:45〜12:00 大学時代に取得した「介護職員初任者研修」の資格を活用し、週に一度、訪問介護の仕事をしています。専門職の視点で在宅介護の現場を経験したいという思いから、大学院に入ってからこの仕事を始めました。
13:00 訪問介護の仕事から帰宅。仕事のない日は、午前中に家事をこなしています。月1回のゼミでも大学院に足を運びますが、院生の都合に合わせて曜日を決めていただけるので、仕事をしながらでも通いやすいです。
13:30 授業のない日の午後は、地元の図書館で集中して勉強。研究は孤独な作業も多いのですが、院生仲間と互いの研究テーマについてアドバイスし合うなど、刺激を受けながら研究できる環境が励みになります。
17:00 音楽講師の仕事も続けています。現在は学修や研究に支障のない範囲で、週に一度、認定こども園の先生方を指導。仕事のないときは、早めに帰宅して、自宅での勉強時間を増やしています。
19:00 帰宅。夜の勉強時間までは、ゆっくりリラックスするように心がけています。
21:00 1〜2時間ほど勉強。1年目でほぼ単位は取得したので、2年目は修士論文に集中する体制。大学院への通学では、宿泊する日も。その日は遅くまで大学の図書館で専門的な資料や文献検索をして、時間を有効活用しています。
24:00 就寝。通学には片道3〜4時間かかるので、体力も必要です。睡眠時間はしっかりとるようにしています。