結婚や出産などで1度退職してブランクが空くと、働くこと自体が不安で再就職活動に踏み出せない…そう感じている方も多いのではないでしょうか。学校を卒業して就職し、その後結婚や出産、介護等で一度離職し、それらが一段落した後に再就職をする、いわゆる女性の「M字カーブ」は以前と比べると緩やかになってはいるものの、それでも再就職に自分のキャリアや能力が活かせるか不安に思う方は多くいらっしゃるかと思います。
実は今、こうした再就職にあたり不安を抱えている女性に、大学でのスキル習得のための学びの提供に加え、個別カウンセリングが受けられたり、ライフキャリアをデザインし就職までサポートしたりするような、学び直しから就職までを一体的に支援する講座が増えています。 また、職場などでキャリアを積んできた女性の中には、目指すべきロールモデルが無いため自分のキャリアを描けない、スキルアップの機会が足りないと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。大学では、未来のリーダーを目指す女性に向けて、リーダーとして求められる知識やスキルを実践的に学べる講座も開設されています。
女性のためのリカレント講座にはどのようなものがあるのか、またそれらの講座はどのような方々が、どんな想いで受講されているのか。先日発足した「女性のためのリカレント教育推進協議会」のシンポジウムのレポートや、女性の学び直しに熱心に取り組んでいる大学の担当者や受講者の声を通してご紹介します。