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東京女子大学大学院 理学研究科 数学専攻/理論数理学 応用数理学 (博士前期課程・博士後期課程)
- 理学・工学・農水産系
- 東京都
- 大学院
新しい可能性を見つけるため
学んだ知識を、社会で困っている人々に役立つようなサービスに活かしていきたい。
秋山 早弥香さん(27歳)
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東京女子大学数理科学科卒業後、同大大学院理学研究科入学。理論数学や演算処理用のプログラミング言語を学び2016年3月修了。同年4月、株式会社東芝へ入社。現在、研究開発センターにて活躍中。
大学院へ進学しようと思ったきっかけと大学院での学び
大学3年次に、数理科学の知識を活かした就職を考えたものの、やりたい仕事に巡りあえず大学院進学を決意。大学院の講義で加藤由花教授の「待ち行列論」を知り、これまで学んできた数学の理論や公式が、社会の現象に直接結びついて役立っていることに、驚きと共に深い感動を覚えました。研究分野や仕事に活かしたい方向性が明確になり、大学院では「センサー機器からデータを取得し解析結果を出す」という一連の作業に必要な専門知識を修得。それは現在の業務にも大変役立つ知識となっています。
大学院の魅力と将来への展望

少人数で学べることが同学の大きな魅力。教授からは、常に質の高いフィードバックを頂けました。研究成果を学会で発表する機会も多く、学外の研究者から研究に対する意見やアイデアをもらえるなど、充実した研究活動ができました。現在はメーカーの研究開発センターでデータ解析などを行っています。大学院で身につけた「プログラミング言語」や「理論数学」の知識を、将来は、困っている人が抱えている問題を解決できるような、社会に役立つサービスの提供に活かしていきたいと考えています。
私のオススメ科目
- 情報数理学特論B
- 研究で必要となる、理論数学や演算処理用のプログラミング言語の使い方をマスターする授業です。私に大きな気づきを与えてくれた「待ち行列論」の理論もこの授業で学びました。
- 情報数理学特論A
- 自分の希望する数式をプログラミング言語で書き、実装までを行う授業です。教授が丁寧に指導と手助けをしてくださるので、手順を理解することができ、実装ができた時の感動も味わうことができました。
- 応用数理学特論B
- 化学反応式を知る授業です。温度や速度など様々な条件が関係することで、最終的にどんな数式が使われて化学反応式が完成するのかを学びます。自分の研究に直接関係することはありませんでしたが興味深い内容でした。
お金のやりくり法
アルバイトや大学のTA(ティーチング・アシスタント)をしていました。研究に必要な専門機器や書籍は、大学院の研究費で購入頂き負担を減らすことができました。学会発表の旅費などは奨学金で賄うことができました。
ある一日のスケジュール
7:00〜 | 起床後、朝食をとり、薬局のアルバイトへ。品だしや接客などの仕事をします。 |
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12:00〜 | キャンパスへ到着。昼食をとり、講義を受けます。空き時間は、院生専用室の個人机で受講の準備をします。 |
14:00〜 | TA(ティーチング・アシスタント)で学部生の授業のサポートをすることもあります。学部生からの質問に受け答えすることは、自分の勉強に役立つことばかり。お金を頂きながら学べる良い制度だと思います。 |
16:00〜 | 週2回程度、自分の研究に対し教授へ質問や指導を仰げる時間が設置されています。自分の研究内容についての相談や質問は、この時間を使って心おきなくすることができます。 |
17:00〜 | 受講を終え、教授からフィードバックを頂いた箇所を中心に研究を進めます。 |
18:00〜 | 修士論文の締切り前は遅くまで残ることも。論文執筆について以前は、自分の書き方で書けば良いと思っていましたが、学会で人に伝えることを経験し、理解しやすい書き方をすべきだと気づき意識するようになりました。 |
19:00〜 | 夕飯をとり、友人と話をしたり、研究に必要な書籍を買いに行ったりして過ごします。 |
21:00〜24:00 | 帰宅後、次の日の用意をして就寝。キャンパスで集中して勉強するようにしていたので、家では文献を探したり、エラーの対処法を調べたり、情報収集をしていました。 |