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一橋大学大学院 法学研究科 ビジネスロー専攻(千代田キャンパス)
- 法・政治・政策
- 東京都
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仕事の幅を広げるため
財務のプロとして、もうひとつ強みがほしい。それが法務を学びたいと思った理由です。
藤井 裕生さん (32歳)
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大学卒業後、金融機関、税理士事務所を経てファンド運用会社へ。財務の業務に取り組むなかで、法務知識の必要性を痛感したことから進学を検討するようになった。2018年入学。2020年修了。
大学院進学の理由
ファンド運用会社で働いていることもあり、金融商品取引法などについて専門家に相談することも多かったんです。次第に「もっと知識があれば、より高度な議論ができるはず」と考えるようになり、「独学ではなく、切磋琢磨できる環境で自分を追い込みたい」と進学を検討するようになりました。私は様々な社会人大学院を徹底的に比較し、最終的に著名な教授陣が集まる同大学院を選択。国立ということもあり学費がリーズナブルだったこと、専門教育訓練給付金が受けられることも大きな魅力でした。
大学院での学びの魅力

同大学院の魅力は、ハイレベルな環境で自分を鍛えられること。著名な事件を担当された実務家教授から“先例のない法的課題”を直に学べたことはもちろん、弁護士や税理士、法務部長など様々なバックボーンを有する学友たちとの議論も財産になりました。修論等の研究を通して、一次資料を徹底的にリサーチする力が養われたことも大きかったですね。現在は実務で直面する法務・税務面の問題について事前に綿密なリサーチをし、論点を明確にした上で弁護士等の専門家に相談するよう意識しています。
私のオススメ科目
- 企業課税
- 租税法を基礎から学ぶことができる授業。私の場合は普段の業務に関連する判例を選択し、プレゼンテーションやディスカッションに取り組みました。資料を収集、分析することで、仕事への法的な理解も深まります。
- M&Aの法務
- 大手法律事務所でも活躍する実務家教授のもとで、M&A法務の基礎から応用、実践まで学ぶことができます。法律的な理論はもちろん、実務の現場で繰り広げられている交渉の過程などを学べたことも大きかったですね。
- 信託と金融実務
- 信託の基礎的な仕組み、実務上の法的な論点を段階的に学んでいきます。講師は、大手信託銀行で法務部長をされていた方。財務業務に密接に関連する点も多かったですし、金融業界の方には特にオススメしたい科目です。
お金のやりくり法
自費通学だったため、専門実践教育訓練給付制度を活用しました。単位取得等の要件を満たす必要はありますが、授業料の半額給付が受けられることはありがたかったですね。
ある一日のスケジュール
5:30 | 起床。出勤前にカフェで勉強するため、早めに家を出ます。 |
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7:00 | 会社近くのカフェで文献に目を通したり、プレゼンテーションの準備をしたりと、始業する前の1時間ほどを有効活用していました。 |
8:00 | 定時より1時間ほど早く出社します。その代わり、大学の授業に間に合うよう、1時間ほど早く退社させてもらうようにしていました。大学院は、長期戦。会社の理解を得ることも大切なのかもしれません。 |
12:00 | 昼食を早めにすませ、カフェなどで論文を読み進めます。レポートなどの提出に追われているときは、それに集中して取り組むこともありましたね。 |
18:00 | 退社し、大学院へ。早めに着いた日は、学内のラウンジで同級生とディスカッションすることもありました。学生は20代から50代と年齢層も幅広く、業界も様々なため、学友たちとの意見交換には刺激を受けていました。 |
18:20 | 授業開始。ビジネスロー総合問題という必修科目を受講しました。担当受講生が自身の研究テーマを発表し、教授陣・学生たちと議論を行います。 |
20:15 | 10分休憩のあと、租税法のゼミに参加。研究の進捗を発表し、先生や先輩、同級生たちからアドバイスをもらいます。 |
22:30 | 帰宅。ゲストスピーカーがいらっしゃったときなどには、授業後に教授や学友たちと食事に出かけることもありましたね。学友たちとは現在も交流を続けています。 |
24:00 | 積み残した課題などを片付けてから就寝します。仕事との両立が大事なので睡眠不足にならないよう気を付けていました。 |