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日本女子大学 家政学部 通信教育課程 児童学科、食物学科、生活芸術学科
- 教育
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昔からの夢を叶えるため
ここでなら続けられる。そう思えたことが、夢を叶える大きな後押しになりました。
村北 由里さん (44歳)
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短大卒業後に銀行に入行し、2003年、結婚を期に退職。子育てがひと段落し、大学進学という夢の実現を検討し始める。2017年、児童学科編入。学業成績優秀賞・研究奨励賞を受賞し、2020年に卒業。
この大学を選択した理由は?
「大学に進学し、もっと幅広く深く学びたい」という夢。自身の子育てを通じて持った子どもの発達・教育への関心。この2つがきっかけです。母である以上、子育てや家庭と両立できる学び方をと思い、時間の融通がきき、学費もリーズナブルな通信制も検討し始めました。当初は「一人で卒業できるだろうか」と不安でしたが、同大学は夏期・土曜・集中と多彩なスクーリングを実施していましたし、「ここでなら教員と近い距離のなかで学び続けられるはず」と夢に飛び込むことを決めました。
大学の魅力は?

同大学の魅力は、教員も学生も熱意に溢れていること。表現アートセラピーの第一人者である教授は休憩時間も学生と話すほど愛のある方ですし、10代から70代までの幅広い年齢層、多彩な職業の学生との会話にもいつも刺激をもらっていました。在学中、同級生と励まし合いながら勉強したこと、そのリポートを先生方が「前回の指摘をしっかりと吸収していますね。内容も心を打たれるものがありました」と褒めてくださったこと。そのひとつひとつが、学び続けるうえで大きな励みになっていました。
私のオススメ科目
- 発達心理学1.2
- 「人は生涯を通じて発達し続ける」と学んだ授業。「発達」を学術的に理解し、長期的な視野で捉えられるようになり、子どもだけでなく「大人もまだまだ成長できる」という意識を持てたことは大きかったです。
- 青年心理学
- 青年を発達と人生の主体として理解すること。アイデンティティという概念を用い、自己形成することの重要性を学びました。専門家に頼らず、自ら考える。そんな学問と向き合う姿勢も身につけることができました。
- 表現アートセラピー1.2
- 言葉では言い表せない想いを、アートで表現していく。その人のありのままを受けとめる。その道の第一人者から表現アートセラピーを深く学べました。いつも受容的な姿勢でお茶目な先生に癒されていました。
お金のやりくり法
銀行員時代のお給料ですべてを賄っていました。卒業時に頂いた賞では奨学金も頂き、こうした制度があることも社会人学生にとっては大きな魅力だと思います。
ある一日のスケジュール
5:00 | 起床。朝食やお弁当をつくります。そのあとは比較的集中しやすい朝の時間をつかって、テキストを読んだり、前日の夜に書き上げたリポートを推敲したりしていました。 |
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7:00 | 子どもたちを学校に送り出します。午前中は家事が忙しいときは家事を優先し、勉強が忙しいときは勉強を優先するといった具合でそのときどきの状況に合わせて柔軟に対応していました。 |
11:30 | 図書館へ。都内在住ではないため、大学の図書館ではなく、地元の図書館に行っていました。ただ、取り寄せには時間がかかるので、勉強を始める前に参考文献のリストを確認して早めに予約するようにしていました。 |
12:30 | PTAの仕事をするため学校へ。電車でテキストを読むなど、スキマ時間も積極的に活用しました。スクーリングのときは学友と食堂へ。教職や福祉職、一般企業でお勤めの方、主婦の方と楽しいひと時を過ごしていました。 |
13:30 | PTAの役員活動に励みました。学校の先生方や保護者の方々と意見交換をするのですが、大学で学んだ内容にリンクする部分もとても多く、現在の学校教育の実情や課題について学べる貴重な機会にもなっていました。 |
17:00 | 帰宅。家族との食卓での団欒はホッとする瞬間であり、大学の学びと日々の生活がつながる瞬間でもありました。私が学んでいる姿に刺激を受けたのか、子どもたちも勉強に励むようになりましたね。 |
20:30 | この日はリポートの添削を読み直しました。教員は熱心な方が多く、どのリポートも必ず読み込んだうえで「専門家ではなく、村北さんがどう思うのかを考えてみてください」といった“気づき”を与えてくれるんです。 |
22:00 | 早めに就寝。大学は長丁場なので、休むときは休む、やるときはやるといったメリハリが大切です。私の場合は、試験が終わるたびに映画を観たり、公園を散策したりして、リフレッシュするようにしていました。 |