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明治大学専門職大学院 ガバナンス研究科
- 法・政治・政策
- 東京都
- 大学院
昔からの夢を叶えるため
大学院で学び、高度な政策能力を有する政治家となって故郷の復興・再生を果たしたい
熊谷 一平さん(38歳)
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明治大学政治経済学部卒業後、宮城県庁に入庁。農林水産、保健福祉、土木の業務に従事。公共政策の専門知識を学ぶため、同研究科入学、2017年修了。2018年、故郷の気仙沼市議会議員に初当選。
入学の動機は?
大学時代から、地域社会の発展に貢献できる政治家になろうと思っていました。そのためには地域社会の実情と行政のメカニズムを肌で感じることが必要と考え、地方公務員になる道を選択。震災を契機に政治家を目指すに当たり、これまでの実務経験と学問の最先端知識との体系化を図ろうと進学を決意しました。現職議員が多数在学、修了していること、土日祝日の授業だけで修了できること、私以上に遠方から通学して修了した先輩が数多いことに惹かれて本研究科で学ぶことにしました。
大学院での学び

専門知識や国内外の先進事例を学ぶだけでなく、年齢もキャリアも異なる社会人学生との議論を通じ、多角的な視点や考え方が養われました。『市民参加予算の制度設計』をテーマに研究し、公共、財政、市民という関係を客観的に考え抜くことで今後のあるべき地域社会の姿を捉えることができました。修了後は、本研究科で得た知識を元に政策を訴えた他、先生や現職政治家の先輩後輩の応援をいただき、今春、市議会議員に当選することができました。政治家として故郷の復興・再生に尽くして参ります。
私のオススメ科目
- 政策研究VI−B(財政政策と民主性)
- 修士論文の指導教官である兼村高文教授のゼミ。限られた財政資源を有効に使うため、ますます重要になってくる市民参加型の政策立案・実施に関する事例発表やディスカッションを通して、その可能性を探っていきます。
- 地方自治論研究
- いつも教室が満員になる牛山久仁彦教授の人気授業。地方自治の制度・歴史から、メディアを賑わす最新のトピックに関する興味深い解説、自分の地元自治体に関する学生の事例発表と質疑応答などが熱く展開されます。
- ファシリテーション演習
- 実践的な内容で人気の長畑誠教授の授業。価値観や利害が異なる人たちの意見の調整や、行政への市民参加を促すために必要なファシリテーションの手法をグループワークやロールプレイなどを通して養っていきます。
お金のやりくり法
学費に加えて交通費・宿泊費が必要だったため、1年間、貯金してから入学。在学中は高速バスやカプセルホテルなども利用して倹約に努めましたが、その分は先生や学生との飲み会に消えていきました(笑)。
ある一週間のスケジュール
月〜木曜日 | 在学中は県の土木事務所に勤務していましたが、定時(17:15)に終われることが多い部署だったため、平日の夜は2〜3時間、コンスタントに文献講読やレポート作成に充てることができました。 |
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金曜日 | 午後から休みをいただき上京。6限・7限(18:50〜22:00)の授業の後、飲み会(別名:8限)にも出席。先生を交えて授業に関する話、授業では明かせない突っ込んだ話などを聞ける有意義な時間でした。 |
土曜日 | 1限から5限まで(9:00〜18:50)、5コマ連続で授業に出席。私は限度いっぱいまで履修(72単位)しましたが、修了要件の40単位を目標にすれば、もう少し余裕のあるスケジュールが組めると思います。 |
日曜日 | 日曜・祝日には、1日4〜5コマ、数週連続で受講(全15回)すれば完結する『集中授業』も履修しました。授業後は東京駅から新幹線で帰宅。人生でこんなに勉強したことはなかったという2年間でした。 |